113A038|第113回 歯科医師国家試験 過去問
前向きコホート研究と比べた後向きコホート研究の利点はどれか。2つ選べ。
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正解: b・c
正答
b、c
この問題のポイント
後向きコホート研究は、過去の記録から曝露群と非曝露群を設定し、その後すでに起きた転帰を追うため、時間と労力を節約できます。
解説
前向きコホートでは現在から将来へ対象者を追跡するため、転帰が起きるまで長期間と多くの費用・労力が必要です。後向きコホートは診療録、健診記録、職域データなど既存資料で曝露から転帰までを再構成するので、比較的短期間・少ない労力で実施できます。一方、必要項目の欠損や測定法の不統一があり、信頼性や交絡制御が自動的に優れるわけではありません。
選択肢の確認
a.結果の信頼性が高い。
誤り。既存記録の精度・欠損に依存するため、前向き研究より一律に信頼性が高いとはいえません。
b.労力が少なくてすむ。
正しい。既存資料を利用でき、長期間の新規追跡を省けます。
c.研究に要する期間が短い。
正しい。曝露と転帰がすでに発生しているため、結果を得るまでが比較的短いです。
d.交絡因子の影響が少ない。
誤り。交絡は両研究に生じ、後向きでは記録されていない交絡因子を調整できないことがあります。
e.調査対象者が少なくてよい。
誤り。必要数は発生率、効果量、検出力などで決まり、後向きであるだけでは少なくできません。
覚えるポイント
後向きコホートの利点は「速い・省力」。弱点は「記録依存・欠損・測定の不統一・交絡調整の制限」です。
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