113A065|第113回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

45歳の女性。上顎左側第一小臼歯の審美不良を主訴として来院した。1年前に全部金属冠を装着したが、最近になって気になってきたという。診察の結果、陶材焼付冠を装着することとした。口腔内で調整後のクラウンの写真(別冊No. 21A)と器具の写真(別冊No. 21B)を別に示す。 丸印で囲んだ構造物の除去・研磨後に使用するのはどれか。3つ選べ。

113A065の問題画像
3つ選択
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正解: a・b・e

正答

a、b、e

この問題のポイント

リムーバルノブの除去・研磨は、クラウンの試適と調整が終わり、合着へ進む直前の段階です。次に必要なのは、クラウンを確実に圧接して合着し、辺縁部と歯間部の余剰セメントを除去する器具です。

解説

丸印の構造物は、口腔内でクラウンを着脱しやすくするとともに、結んだフロスで落下・誤飲・誤嚥を防ぐリムーバルノブです。ノブが残っている段階で、辺縁適合、隣接面接触、咬合接触、クラウンの厚さなどを確認・調整します。ノブを除去して研磨した後は合着へ進むため、クラウンセッター(イ)でクラウンを所定位置まで圧接し、探針(ア)で冠辺縁の余剰セメントを確認・除去し、デンタルフロス(オ)で歯間部の余剰セメントを除去します。

画像の確認

実画像では、クラウンAの舌側金属面に丸で囲まれた把持用のリムーバルノブが一時的に付与され、透明なフロスが連結されています。これは鋳造工程のスプルーではなく、口腔内調整時の着脱補助と落下・誤飲・誤嚥防止のための構造です。器具Bのアは探針、イはクラウンセッター、ウはコンタクトゲージ、エはメジャリングデバイス、オはデンタルフロスであり、ノブ除去後の合着と余剰セメント除去に用いるのはア、イ、オです。

選択肢の確認

a.ア
正しい。探針は、合着後に冠辺縁へ残った余剰セメントの確認・除去に用います。

b.イ
正しい。クラウンセッターを患者に咬ませ、クラウンを支台歯の所定位置まで確実に圧接します。

c.ウ
誤り。コンタクトゲージは隣接面接触の強さを試適・調整時に確認する器具で、ノブを除去する前に使用します。

d.エ
誤り。メジャリングデバイスは咬合調整などでクラウンの厚さを確認する器具で、ノブ除去後の合着操作には用いません。

e.オ
正しい。デンタルフロスを歯間部へ通して、隣接面に残った余剰セメントを除去します。

覚えるポイント

リムーバルノブ付きの段階で試適・調整を終え、ノブ除去・研磨後は合着へ進みます。合着では、圧接=クラウンセッター、辺縁のセメント除去=探針、歯間部のセメント除去=フロスと整理します。

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