113A072|第113回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

35歳の男性。下顎左側第二大臼歯のクラウン脱離を主訴として来院した。診察の結果、クラウンを再製作することとした。支台歯形成後に行ったある操作の写真(別冊No. 27)を別に示す。 次に行うのはどれか。1つ選べ。

113A072の問題画像
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正解: c

正答

c

この問題のポイント

写真は支台歯形成後のデジタル印象採得です。支台歯・対合歯を読み込んだ後は、上下顎データを対応付ける咬合採得を行います。

解説

CAD/CAMクラウン製作では、支台歯と周囲歯列、対合歯列をスキャンした後、患者に咬頭嵌合位で咬合させて頰側からバッカルバイトを読み取り、顎間関係を記録します。そのデータを基にコンピュータ上でクラウンを設計し、加工・仕上げへ進みます。模型製作は従来印象法の工程であり、デジタルワークフローでは必須ではありません。

画像の確認

実画像では、口腔内スキャナーの撮像ヘッドを支台歯付近へ向け、光学的に歯列形態を採得しています。歯肉圧排や支台歯形成を行っている器具ではなく、形態スキャンが終わった後に上下顎位置を結び付ける段階へ進む場面です。

選択肢の確認

a.歯肉圧排
誤り。フィニッシュラインを読み取れるよう、支台歯スキャン前に行う操作です。

b.模型の製作
誤り。デジタルデータから直接設計・加工でき、次の必須操作ではありません。

c.顎間関係の記録
正しい。上下顎歯列のスキャンデータを咬合位で対応付けます。

d.クラウンの加工
誤り。顎間関係を含むデータで設計を完成した後にミリング等を行います。

e.クラウンの設計
誤り。設計には対合歯との咬合関係が必要なので、顎間関係記録が先です。

覚えるポイント

デジタル製作は「支台歯・対合歯スキャン→バイトスキャン→設計→加工」。咬合データなしに適切な咬合面は設計できません。

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