113A077|第113回 歯科医師国家試験 過去問

社会歯科公衆衛生・予防歯科

歯のフッ素症の特徴はどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: a・b

正答

a、b

この問題のポイント

歯のフッ素症は、歯の形成期に過量のフッ化物を慢性的に摂取して起こるエナメル質形成障害です。形成時期が同じ左右同名歯に対称性に現れます。

解説

エナメル質形成期の過剰なフッ化物はエナメル芽細胞の成熟過程を障害し、白斑、線状の不透明部から重症では褐色着色や小窩を生じます。全身的曝露なので同じ時期に形成される左右側同名歯へほぼ対称に現れます。一方、適量のフッ化物は再石灰化促進や耐酸性向上に働き、フッ素症歯も一般に齲蝕抵抗性が高い傾向を示します。

選択肢の確認

a.齲蝕抵抗性が高い。
正しい。フッ化物により結晶の耐酸性や再石灰化が高まり、齲蝕になりにくい傾向があります。

b.左右側同名歯に発症する。
正しい。局所病変ではなく形成期の全身的曝露なので、同時期形成歯に対称性に現れます。

c.象牙質の形成不全である。
誤り。主病変はエナメル質の低石灰化・形成障害です。

d.フッ化物の急性中毒である。
誤り。歯の形成期間中に続く慢性的な過剰摂取で生じます。

e.永久歯に比べて乳歯に発症しやすい。
誤り。胎盤の影響や形成時期の違いから、一般に乳歯より永久歯で明瞭に現れます。

覚えるポイント

フッ素症は「形成期・慢性過剰・エナメル質・左右対称」。萌出後のフッ化物局所応用で新たに歯のフッ素症になるわけではありません。

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