113A076|第113回 歯科医師国家試験 過去問

全身管理医学・全身疾患

全身麻酔の際に、気管挿管や切開に伴う交感神経活動の亢進を抑制する目的で投与するのはどれか。1つ選べ。

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正解: d

正答

d

この問題のポイント

気管挿管や手術侵襲による痛み刺激は交感神経反応を起こします。侵害刺激の入力を抑える強力な鎮痛薬を選びます。

解説

喉頭展開・気管挿管や皮膚切開は強い侵害刺激となり、交感神経活動を高めて頻脈・血圧上昇を生じます。フェンタニルなどの麻薬性鎮痛薬〈オピオイド〉は中枢のオピオイド受容体に作用して侵害刺激の伝達と自律神経反応を抑えるため、麻酔導入時や手術中に投与します。呼吸抑制や循環抑制を監視し、適切に用量を調整します。

選択肢の確認

a.NSAIDs
誤り。術後痛の軽減には有用ですが、挿管時の強い交感神経反応を迅速・確実に抑える主薬ではありません。

b.筋弛緩薬
誤り。骨格筋を弛緩させ挿管操作を容易にしますが、鎮痛・意識消失作用はなく交感神経反応を抑えません。

c.抗不整脈薬
誤り。不整脈の治療薬で、侵害刺激そのものを遮断する目的では用いません。

d.麻薬性鎮痛薬
正しい。強力な鎮痛により挿管・切開に対する頻脈や血圧上昇を抑えます。

e.カルシウム拮抗薬
誤り。血圧を低下させ得ますが、手術侵襲の求心性入力を抑える鎮痛薬ではありません。

覚えるポイント

全身麻酔は、意識消失・鎮痛・筋弛緩を別々の薬で補います。筋弛緩薬には鎮痛がないため、侵襲反応抑制にはオピオイドが必要です。

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