113B014|第113回 歯科医師国家試験 過去問
診療ガイドラインの作成にあたっては、診療上重要度の高い医療行為に関するエビデンスの( )とその総体評価、益と害のバランスなどを考慮する必要がある。 ( )に入るのはどれか。1つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
診療ガイドラインでは、一つの研究だけでなく、臨床上の問いに関する研究を網羅的に集め、偏りを評価して統合するシステマティックレビューが必要です。
解説
診療ガイドライン作成では、重要な臨床課題をクリニカルクエスチョンとして定式化し、あらかじめ定めた方法で文献を検索・選択します。そのうえで各研究のバイアスのリスクや結果を評価し、エビデンス総体の確実性、介入による益と害、患者の価値観、資源などを考慮して推奨を作成します。この系統的な文献収集・評価がシステマティックレビューです。
オッズ比は効果量の一つ、ランダム化は比較試験で交絡を減らす方法です。いずれもガイドライン全体のエビデンスを集約する作業そのものではありません。
選択肢の確認
a.オッズ比
誤り。介入や曝露と転帰の関連を表す効果指標の一つで、文献全体を収集・評価する手法ではありません。
b.スコープ
誤り。ガイドラインの目的、対象、扱う範囲を定める重要な要素ですが、空欄に続く「その総体評価」の対象となるレビュー手法ではありません。
c.ランダム化
誤り。比較群への割付けを偶然に委ね、交絡を抑える研究デザイン上の方法です。
d.スクリーニング
誤り。疾患の可能性がある人をふるい分けること、または検索文献を採否判定する工程を指しますが、エビデンス全体を統合する名称ではありません。
e.システマティックレビュー
正しい。関連研究を系統的に収集・吟味し、エビデンス総体を評価する基盤となります。
覚えるポイント
- 臨床疑問→システマティックレビュー→エビデンス総体評価→益と害を踏まえた推奨の流れです。
- オッズ比は効果量、ランダム化は研究方法です。
- ガイドラインの推奨はエビデンスだけでなく、益と害や患者の価値観も考慮します。
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