113B034|第113回 歯科医師国家試験 過去問
曝露により歯頸部のエナメル質に黄色環を生じるのはどれか。1つ選べ。
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正解: d
正答
d
この問題のポイント
重金属曝露に伴う口腔所見を物質ごとに対応させます。歯頸部エナメル質の黄色環はカドミウムへの曝露で知られる所見です。
解説
カドミウムを扱う環境で長期間曝露されると、歯頸部を取り巻く黄色の着色環がみられることがあります。歯面へ硫化カドミウムなどが沈着して生じると考えられ、黄色環〈cadmium ring〉と呼ばれます。カドミウムは腎障害や骨障害などの全身毒性も重要です。
重金属中毒の口腔所見では、鉛による歯肉辺縁の青黒いBurton線などとの鑑別がよく問われます。着色の部位と色を組にして整理します。
選択肢の確認
a.銅
誤り。緑色系の着色を生じることがありますが、歯頸部の黄色環の代表ではありません。
b.鉛
誤り。歯肉辺縁に青黒色のBurton線を生じることが知られています。
c.水銀
誤り。口内炎、歯肉炎、流涎などを起こし得ますが、本問の黄色環とは一致しません。
d.カドミウム
正しい。慢性曝露で歯頸部エナメル質に黄色環を生じることがあります。
e.六価クロム
誤り。皮膚・粘膜の刺激や潰瘍、鼻中隔穿孔などが問題となりますが、黄色環の原因ではありません。
覚えるポイント
- カドミウム=歯頸部の黄色環です。
- 鉛=歯肉辺縁の青黒いBurton線です。
- 職業性曝露では口腔所見だけでなく、腎・神経・呼吸器などの全身影響も確認します。
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