113C068|第113回 歯科医師国家試験 過去問
75歳の女性。咬み合わせの不安定と咀嚼困難を主訴として来院した。3か月前に他院で上顎右側のブリッジを装着し、その後、家族の転勤に伴い引っ越したという。診察の結果、⑦6⑤4③のブリッジを製作することとした。初診時と新製したブリッジ装着時の咬頭嵌合位の口腔内写真(別冊No. 23A)と、ある検査の写真(別冊No. 23B)を別に示す。 この検査で改善が確認できるのはどれか。1つ選べ。

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正解: e
正答
e
この問題のポイント
シリコーンの咬合記録を画像解析すると、咬頭嵌合位での咬合接触の広がり、すなわち咬合接触面積を比較できます。
解説
咬合検査用シリコーンは上下歯列を咬合させた状態で硬化させ、薄く抜けた部分や透過度から接触部位と面積を評価します。本例ではブリッジ再製前後の記録を比較し、左右の接触分布と総接触面積の改善を確認します。咀嚼能力や最大咬合力は別の試験・センサで測定し、咬合干渉には偏心運動時の評価が必要です。
画像の確認
実画像では、Aで初診時の右側ブリッジ部と新製ブリッジ装着時を比べると、装着後には咬頭嵌合位の接触が整っています。画像Bの青色シリコーン記録では、薄い部分や穿孔部として接触部位が再現され、装着前後の咬合接触面積を比較できます。
選択肢の確認
a.開口量
誤り。
開口量は定規などで上下顎切歯間距離を測定し、シリコーン咬合記録では評価しません。
b.咬合干渉
誤り。
咬合干渉は側方・前方運動時の早期接触を評価する必要があり、咬頭嵌合位の面積記録だけでは確認できません。
c.咀嚼能力
誤り。
咀嚼能力は試験食品の粉砕・溶出などで評価します。
d.最大咬合力
誤り。
最大咬合力は感圧フィルムや咬合力計などで測定し、このシリコーン記録の直接評価項目ではありません。
e.咬合接触面積
正しい。
咬合記録の薄い部分を解析して、接触部位と面積の改善を確認できます。
覚えるポイント
- シリコーン咬合記録は接触部位・咬合接触面積を示します。
- 咬合力、咀嚼能力、咬合干渉は別の評価です。
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