113C069|第113回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床口腔外科学

20歳の男性。咬み合わせの異常を主訴として来院した。前夜、顔面を殴打された後から咬合の異常を自覚しているという。検査の結果、保存的治療を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No. 24A)、CT(別冊No. 24B)及び顎間固定解除後のある訓練時の写真(別冊No. 24C)を別に示す。この訓練で予防するのはどれか。1つ選べ。

113C069の問題画像
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正解: a

正答

a

この問題のポイント

下顎頭部の骨折後は、固定解除後に早期から開口訓練を行い、関節内の癒着と顎関節強直を予防します。

解説

関節突起骨折では血腫、炎症、長期不動化によって線維性または骨性癒着が生じ、開口障害を残す危険があります。保存的治療で顎間固定を解除した後は、骨折の安定性を確認しながら段階的な開口・側方運動訓練を行います。特に若年者では顎関節機能と成長を守るためリハビリテーションが重要です。

画像の確認

実画像では、A・Bに下顎頭部付近の骨折像が確認され、顎間固定を用いた保存的治療の対象と分かります。写真Cでは木製器具を臼歯部で用いて開口域を広げる訓練をしており、関節を再可動化して癒着を防ぐ操作です。

選択肢の確認

a.顎関節強直症
正しい。
関節を動かして線維性・骨性癒着を防ぎ、顎関節強直症を予防します。

b.変形性顎関節症
誤り。
変形性顎関節症は退行性変化で、骨折後訓練の直接の予防目標ではありません。

c.滑膜性骨軟骨腫症
誤り。
滑膜内に軟骨性結節が生じる疾患で、開口訓練による予防対象ではありません。

d.習慣性顎関節脱臼
誤り。
反復性脱臼は関節包・靱帯の弛緩などと関係し、本訓練の目的ではありません。

e.非復位性関節円板転位
誤り。
関節円板転位は骨折後の不動化で生じる癒着そのものではなく、本問の直接予防目標ではありません。

覚えるポイント

  • 関節突起骨折の固定解除後は早期機能訓練が重要です。
  • 目的は関節内癒着と顎関節強直の予防です。

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