113C070|第113回 歯科医師国家試験 過去問
25歳の女性。歯科検診で齲蝕を指摘され来院した。自閉スペクトラム症と診断されている。治療中に行ったある指導の写真(別冊No. 25)を別に示す。この指導の目的はどれか。1つ選べ。

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正解: a または e
正答
a 又は e
この問題のポイント
写真の絵カードは、治療手順を予告する視覚的スケジュールであると同時に、刺激へ段階的に慣らす系統的脱感作にも利用できます。
解説
自閉スペクトラム症では、先の見通しが立たないことが不安や拒否行動につながります。絵カードで「コップ、エプロン、ミラー、器具」などの順番を示すと、これから行う活動を視覚的に理解できます。また、刺激の弱い段階から実物・処置へ少しずつ進めれば、恐怖反応を減らす系統的脱感作としても機能します。写真だけでは両目的を完全に分けられないため、公式に2つの正答があります。
公式の取扱い
厚生労働省は複数の選択肢が正解となるため、a又はeのいずれを選択した場合も正解として採点しています。
画像の確認
実画像では、術者がコップ、診療用エプロン、ミラー、ハンドピース様器具などの絵カードを並べたボードを患者へ提示しています。治療の流れを視覚的に予告するスケジュールであり、各刺激を順番に経験させる段階的な脱感作にも用いることができます。
選択肢の確認
a.系統的脱感作
正しい。
弱い刺激から段階的に慣らす目的で用いる場合、系統的脱感作に該当し正答として扱われます。
b.物理的構造化
誤り。
物理的構造化は家具や区画で場所と活動の対応を明確にする方法で、絵カード提示そのものとは異なります。
c.フラッディング
誤り。
フラッディングは強い恐怖刺激へ一度に曝露する方法で、段階的な絵カード指導とは逆です。
d.ワークシステム
誤り。
ワークシステムは作業量、手順、終了、次の活動を自立して理解する仕組みですが、診療手順の予告という本写真の主目的とは区別します。
e.スケジュールの構造化
正しい。
治療手順を絵で順序化して見通しを与えるため、スケジュールの構造化に該当し正答として扱われます。
覚えるポイント
- 視覚的スケジュールは見通しを与えて不安を減らします。
- 本問は系統的脱感作又はスケジュールの構造化が公式正答です。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
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