113D084|第113回 歯科医師国家試験 過去問
口腔内に装着する装置の写真(別冊No. 31)を別に示す。 製作にあたり、医師の診断が必要なのはどれか。1つ選べ。

解答・解説を見る
正解: e
正答
e
この問題のポイント
オは閉塞性睡眠時無呼吸症候群に用いる口腔内装置です。疾患を診断し適応を判断するには医師の診断が必要で、その依頼に基づいて歯科医師が製作します。
解説
閉塞性睡眠時無呼吸症候群用の口腔内装置は、睡眠中に下顎を前方位へ保持し、舌根沈下を抑えて上気道を拡大する装置です。いびきだけを根拠に歯科側で独自に製作するのではなく、睡眠検査を含む医科での診断と重症度評価を受け、口腔内装置の適応があるとの情報・依頼に基づいて歯科医師が顎関節、歯、歯周組織を評価して作製します。治療後も効果判定と副作用の経過観察が必要です。
写真のほかの装置は、欠損補綴用の部分床義歯、歯列拡大や保定に用いる矯正装置、スポーツ時の外傷予防用マウスガードです。これらも個々に歯科診断・適応判断を要しますが、設問の「医師の診断が必要」という医科歯科連携を特に問う装置は、睡眠時無呼吸症候群用口腔内装置です。
画像の確認
実画像では、アは人工歯を備えた部分床義歯、イとウは床・線装置を備えた可撤式矯正装置、エは厚い緑色のスポーツマウスガードです。オは上下歯列を覆って下顎位を前方へ誘導する透明な睡眠時無呼吸用口腔内装置で、他の四つと目的が異なります。
選択肢の確認
a.ア
誤り。
欠損補綴に用いる部分床義歯であり、睡眠疾患について医師の診断を前提とする装置ではありません。
b.イ
誤り。
拡大ねじなどを備えた可撤式矯正装置で、歯科矯正学的診断に基づいて使用します。
c.ウ
誤り。
歯列の保定・誘導に用いる可撤式歯科矯正装置で、医科の睡眠診断を要する装置ではありません。
d.エ
誤り。
スポーツ外傷を予防するマウスガードで、競技や口腔状態に合わせて歯科で製作します。
e.オ
正しい。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群用の口腔内装置で、医師による診断と適応判断が必要です。
覚えるポイント
- 睡眠時無呼吸用口腔内装置は下顎を前方へ保持し、上気道を拡大します。
- 医科での診断・重症度評価と、歯科での装置製作・口腔管理を連携して行います。
- 透明な上下顎一体型・連結型装置の外観を識別します。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。