114A018|第114回 歯科医師国家試験 過去問
老年期のフレイルサイクルを図に示す。 ①はどれか。1つ選べ。

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正解: c
正答
c
この問題のポイント
フレイルサイクルは、低栄養から筋肉量が減少し、基礎代謝・活動量・食欲がさらに低下する悪循環です。
解説
高齢者では食欲と食事摂取量が低下すると低栄養となり、筋蛋白の合成低下や分解亢進を介してサルコペニアが進みます。筋肉量が減ると基礎代謝が低下し、筋力低下によって活動量とエネルギー消費量も減ります。その結果、空腹感や食欲がさらに低下して摂取量が減るという循環が成立します。
歯科では、咀嚼・嚥下機能低下、口腔疼痛、義歯不適合、口腔乾燥などが摂取量低下の入口になり得ます。口腔機能だけでなく、栄養と身体機能を一体として評価します。
画像の確認
実画像では、図の「低栄養」の次に①が置かれ、その後「基礎代謝低下」「エネルギー消費量低下」「食欲の低下・食事摂取量の低下」を経て再び低栄養へ戻ります。低栄養と基礎代謝低下をつなぐ①は筋肉量減少を示すサルコペニアです。
選択肢の確認
a.悪液質
誤り。
基礎疾患に伴う炎症性・代謝性の体重減少であり、一般的なフレイルサイクルの①ではありません。
b.廃用症候群
誤り。
不活動による全身機能低下の総称で、低栄養直後の筋量減少を示す用語としては広すぎます。
c.サルコペニア
正しい。
低栄養による筋肉量・筋力低下が基礎代謝と活動量を下げ、悪循環を進めます。
d.ジスキネジア
誤り。
不随意運動などの運動異常で、フレイルサイクルの構成要素ではありません。
e.メタボリックシンドローム
誤り。
内臓脂肪蓄積を基盤とする代謝異常であり、低栄養を起点とする図に該当しません。
覚えるポイント
- 低栄養→サルコペニア→基礎代謝低下です。
- 活動量低下が食欲低下を招き、低栄養へ戻ります。
- 口腔機能、栄養、身体機能を連続して評価します。
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