114A019|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科矯正学

骨格性下顎前突にみられる特徴はどれか。1つ選べ。

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正解: a

正答

a

この問題のポイント

骨格性下顎前突では、上下顎骨の不調和を歯の傾斜で補うデンタルコンペンセーションがみられます。

解説

骨格性Ⅲ級では下顎骨が相対的に前方・外側へ大きく、上下顎歯槽基底の前後的・幅径的不調和が生じます。咬合を保つ代償として、前歯では上顎切歯が唇側、下顎切歯が舌側へ傾斜しやすくなります。臼歯部では、相対的に幅の広い下顎歯列へ上顎歯列を適合させるため、上顎臼歯は頰側、下顎臼歯は舌側へ傾斜する傾向があります。

この歯性代償は見かけの被蓋を改善しますが、骨格的不調和そのものが軽いとは限りません。矯正診断では歯軸と歯槽基底を分けて評価します。

選択肢の確認

a.下顎臼歯の舌側傾斜
正しい。
幅径的不調和を補償して臼歯部の咬合を保つためにみられる傾斜です。

b.下顎切歯の唇側傾斜
誤り。
前後的不調和への代償では、下顎切歯は一般に舌側傾斜します。

c.上顎臼歯の舌側傾斜
誤り。
上顎臼歯は狭い上顎歯列を補うように頰側傾斜する傾向があります。

d.上顎切歯の舌側傾斜
誤り。
上顎切歯は反対被蓋を補うため、一般に唇側傾斜します。

e.下顎歯槽基底弓幅径の狭小
誤り。
骨格性下顎前突では下顎歯槽基底が相対的に大きく、狭小を特徴とはしません。

覚えるポイント

  • 骨格性Ⅲ級では歯が骨格的不調和を代償します。
  • 下顎切歯と下顎臼歯は舌側傾斜しやすくなります。
  • 上顎臼歯は頰側傾斜しやすいと対で覚えます。

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