114A034|第114回 歯科医師国家試験 過去問

社会歯科公衆衛生・予防歯科

ペリクルで正しいのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: c・d

正答

c、d

この問題のポイント

ペリクルは、清掃直後の歯面にも速やかに形成される、唾液由来成分を主体とした無細胞性被膜です。

解説

獲得被膜〈acquired pellicle〉は、歯面に唾液中の糖タンパク質やタンパク質などが選択的に吸着して形成されます。形成は歯面清掃後の数分以内に始まり、細菌を含まない段階の薄い有機性被膜です。酸やイオンの拡散を調節し、エナメル質の脱灰を抑える保護的役割をもつ一方、細菌の付着受容体にもなり、その後のプラーク形成の足場となります。

成熟したプラークとは異なり、ペリクル自体は通常のブラッシングだけでは完全には除去しにくく、研磨などで除去しても短時間で再形成されます。

選択肢の確認

a.口腔微生物を含む。
誤り。形成直後のペリクルは無細胞性で、細菌が付着したものは初期プラークへ移行します。

b.形成に12時間以上を要する。
誤り。形成は清掃後の数分以内に始まります。

c.エナメル質の脱灰を抑制する。
正しい。酸やイオンの移動を調節し、歯面を保護します。

d.唾液由来の糖タンパク質を主成分とする。
正しい。唾液成分の選択的吸着によって形成されます。

e.通常のブラッシングで容易に除去できる。
誤り。歯面に強く吸着しており、容易に完全除去できるものではありません。

覚えるポイント

  • ペリクルは唾液由来・無細胞性です。
  • 清掃後すぐに形成され、脱灰抑制に働きます。
  • ペリクルに細菌が定着するとプラーク形成が始まります。

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