114A048|第114回 歯科医師国家試験 過去問
無歯顎患者における上顎骨の経年的変化はどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: c・e
正答
c、e
この問題のポイント
無歯顎上顎では歯槽骨吸収と上顎洞の含気化が進み、顎堤と周囲解剖構造の位置関係が変化します。
解説
抜歯後の上顎歯槽部は、主として上方かつ内方へ吸収します。その結果、上顎顎堤は低く狭くなり、歯槽頂は口蓋側へ移動する傾向を示します。また、臼歯部では上顎洞の含気化と歯槽骨吸収が進むため、上顎洞底から歯槽頂までの距離が減少します。口蓋側の骨吸収によって、大口蓋孔は相対的に顎堤頂へ近づき、開口部が拡大したような形態になります。
義歯製作やインプラント治療では、このような骨量と解剖構造の変化を画像検査と診察で評価します。
選択肢の確認
a.皮質骨の肥厚
誤り。加齢・廃用や骨吸収により、一般に骨は菲薄化します。
b.口蓋突起の肥厚
誤り。経年的な歯槽骨吸収で肥厚するとはいえません。
c.大口蓋孔の拡大
正しい。周囲骨の吸収に伴い、相対的に拡大・顎堤頂へ近接します。
d.歯槽頂の頰側移動
誤り。上顎は内方へ吸収するため、歯槽頂は口蓋側へ移動する傾向です。
e.上顎洞底-歯槽頂間距離の減少
正しい。洞の含気化と顎堤吸収によって距離が短くなります。
覚えるポイント
- 無歯顎上顎は上方・内方へ吸収します。
- 上顎洞底と歯槽頂の距離は減少します。
- 上顎は狭く、下顎は相対的に広くなる顎堤関係を意識します。
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