114B002|第114回 歯科医師国家試験 過去問
心機能を低下させる自律神経節前線維が出るのはどれか。1つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
心機能の自律神経支配は、交感神経は胸髄、副交感神経は延髄と整理します。心機能を低下させるのは迷走神経です。
解説
心臓に分布する副交感神経は迷走神経です。その節前ニューロンは延髄の迷走神経背側核や疑核などにあり、節前線維が心臓近傍または臓器壁内の神経節へ至ります。節後線維からアセチルコリンが放出され、洞房結節の自動能と房室結節の伝導を抑制します。これにより心拍数と伝導速度が低下します。
一方、心臓交感神経の節前ニューロンは上位胸髄側角にあり、心拍数・心収縮力・伝導速度を高めます。
選択肢の確認
a.中脳
誤り。中脳の副交感神経核は動眼神経を介し、瞳孔反応や毛様体筋の調節に関与します。
b.延髄
正しい。延髄から出る迷走神経の節前線維が、心機能を抑制します。
c.頸髄
誤り。頸髄に心臓副交感神経の節前ニューロンはありません。
d.胸髄
誤り。上位胸髄から出る交感神経節前線維は、心機能を高める方向に働きます。
e.仙髄
誤り。仙髄副交感神経は骨盤内臓と遠位大腸などを支配し、心臓の抑制支配ではありません。
覚えるポイント
- 心臓副交感神経は延髄→迷走神経です。
- 迷走神経刺激は心拍数と房室伝導を低下させます。
- 心臓交感神経の節前線維は上位胸髄から出ます。
- 自律神経節前線維は交感・副交感ともアセチルコリンを伝達物質とする点も併せて整理します。
- 心拍数を下げる迷走神経作用は、洞房結節と房室結節で特に重要です。
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