114B001|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科矯正学

第二乳臼歯の早期脱落により永久歯列期に生じるのはどれか。1つ選べ。

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正解: c

正答

c

この問題のポイント

乳歯の早期脱落で問われるのは、後継永久歯の大きさではなく、永久歯が萌出できる歯列弓の空間の変化です。

解説

第二乳臼歯は、第一大臼歯の近心移動を抑え、後継する第二小臼歯の萌出空間を保つ役割を担います。そのため早期に脱落すると、後方歯の近心移動や前方歯の遠心傾斜によって欠損部の空間が狭くなります。

available arch lengthは歯列弓内で歯を配列できる空間です。一方、required arch lengthは配列すべき歯の近遠心幅径の総和です。早期脱落は後者を変えず、前者を減らすため、叢生や萌出異常の原因になります。

選択肢の確認

a.アンテリアレイシオの増加
誤り。アンテリアレイシオは上下顎前歯の歯幅比であり、乳歯脱落による空間喪失とは別です。

b.リーウェイスペースの増加
誤り。リーウェイスペースは乳犬歯・乳臼歯と後継永久歯の歯幅差で、早期脱落で有効に保存される空間はむしろ減少します。

c.available arch lengthの減少
正しい。後方歯の近心移動などにより、歯列弓内の利用可能な空間が減少します。

d.required arch lengthの減少
誤り。配列する永久歯の歯幅総和自体は、第二乳臼歯の早期脱落で減少しません。

e.オーバーオールレイシオの増加
誤り。オーバーオールレイシオは上下顎の歯幅比であり、空間喪失を直接表す値ではありません。

覚えるポイント

  • 第二乳臼歯の早期脱落では保隙を考えます。
  • available arch lengthは使える空間、required arch lengthは必要な歯幅総和です。
  • 歯幅比と歯列弓長の問題を混同しないようにします。

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