114B035|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

咀嚼筋痛障害に対する適切な治療法はどれか。3つ選べ。

3つ選択
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正解: a・c・d

正答

a、c、d

この問題のポイント

咀嚼筋痛障害は筋・筋膜性疼痛が中心です。可逆的で低侵襲な薬物療法、スプリント療法、筋ストレッチ訓練を組み合わせ、関節腔内処置とは区別します。

解説

咀嚼筋痛障害では、開口や咀嚼で増悪する筋痛、圧痛、関連痛、運動制限を認めます。まず病態説明、硬固物や偏咀嚼の回避、睡眠・日中の歯の接触癖への対応を行います。必要に応じて鎮痛薬を用い、安定型スプリントで咬合接触を均等化して筋活動を軽減します。

温罨法や徒手的な筋ストレッチを含む運動療法は、過緊張を緩和し可動域を回復させます。一方、パンピングやマニピュレーションは主に顎関節腔内病変や復位を伴わない関節円板前方転位によるクローズドロックに対する処置です。

選択肢の確認

a.薬物療法
正しい。疼痛の程度や全身状態を踏まえ、非ステロイド性抗炎症薬などで疼痛を緩和します。

b.パンピング
誤り。顎関節腔へ注射針を刺入して灌流・薬液注入などを行う関節腔内処置で、筋痛障害の基本治療ではありません。

c.スプリント療法
正しい。安定型スプリントなどを用い、咬合接触の安定化と咀嚼筋負担の軽減を図ります。

d.筋ストレッチ訓練
正しい。疼痛のない範囲で筋を伸張し、過緊張と運動制限を改善します。

e.マニピュレーション
誤り。下顎頭と関節円板の位置関係を徒手的に改善する処置で、クローズドロックなどの関節障害が主な対象です。

覚えるポイント

  • 咀嚼筋痛障害は低侵襲・可逆的治療から始めます。
  • 薬物、安定型スプリント、ストレッチが基本選択です。
  • パンピングとマニピュレーションは主に顎関節内障に用います。

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