114B034|第114回 歯科医師国家試験 過去問
上顎左側第一乳臼歯の抜去後、バンドループを装着することとした。製作過程の写真(別冊No. 9)を別に示す。 次に行うのはどれか。1つ選べ。

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正解: c
正答
c
この問題のポイント
バンドループ保隙装置は、抜歯前模型上で製作する場合、支台歯にバンドを適合した後、欠損予定乳歯を模型上で削除してスペースを再現します。
解説
上顎左側第一乳臼歯の早期喪失後は、第二乳臼歯などを支台歯とするバンドループで後方歯の近心移動を防ぎ、後継永久歯の萌出空隙を保ちます。抜歯前に印象採得した作業模型では、欠損予定歯が残っているため、その歯冠部を模型上で削り取り、抜歯後の空隙を再現してからループを屈曲します。
ループは欠損部をまたいで反対側隣在歯に軽く接触させ、歯肉を圧迫せず、後継永久歯の萌出を妨げない位置に設計します。完成後はろう付け部を研磨し、口腔内で適合と清掃性を確認します。
画像の確認
実画像では、上顎模型の第二乳臼歯相当歯に金属バンドがすでに適合され、周囲のアンダーカットは赤色のパラフィンワックスでブロックアウトされています。一方、欠損予定の第一乳臼歯歯冠は模型上に残っているため、次はこの歯冠部を削合して抜歯後スペースを再現する段階です。
選択肢の確認
a.バンドの除去
誤り。バンドは適合済みで、ループ製作の支台としてそのまま模型上に残します。
b.ループの屈曲
誤り。まず欠損予定歯を削除して、抜歯後の正しい空隙と隣在歯位置を再現する必要があります。
c.上顎左側第一乳臼歯歯冠部の削合
正しい。抜歯後模型を模擬し、ループを設計できるようにします。
d.パラフィンワックスの除去
誤り。ワックスはバンド周囲のアンダーカットをブロックアウトするために使用中で、この段階で先に除去しません。
e.バッカルチューブのろう付け
誤り。バンドループでは欠損部をまたぐループをバンドへろう付けし、バッカルチューブは必要ありません。
覚えるポイント
- 抜歯前模型では、欠損予定乳歯を模型上で削除してからループを作ります。
- バンドループは片側性の1歯欠損に用いる固定式保隙装置です。
- ループは歯肉と後継永久歯の萌出を妨げないよう設計します。
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