114B036|第114回 歯科医師国家試験 過去問
知的障害を伴う成人の静脈内鎮静法で用いるのはどれか。2つ選べ。
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正解: a・d
正答
a、d
この問題のポイント
静脈内鎮静法には、調節性に優れた鎮静薬を用います。歯科で代表的なのはベンゾジアゼピン系のミダゾラムと静脈麻酔薬のプロポフォールです。
解説
知的障害があり歯科治療への協力を得にくい成人では、行動調整だけで安全な治療が困難な場合に静脈内鎮静法を検討します。ミダゾラムは抗不安、鎮静、健忘、抗けいれん作用をもち、作用発現が速く、拮抗薬フルマゼニルがあります。プロポフォールも作用発現と覚醒が速く、持続投与で鎮静深度を調節しやすい薬物です。
どちらも呼吸抑制、上気道閉塞、血圧低下を起こし得るため、酸素化、換気、循環を継続監視し、気道確保と蘇生ができる体制で使用します。鎮静は全身麻酔へ移行し得る連続体であることを意識します。
選択肢の確認
a.ミダゾラム
正しい。短時間作用性ベンゾジアゼピンで、抗不安・鎮静・健忘作用を利用します。
b.フェニトイン
誤り。電位依存性ナトリウムチャネルを抑制する抗てんかん薬で、静脈内鎮静の目的には用いません。
c.プレガバリン
誤り。神経障害性疼痛や部分発作などに用いる薬物で、処置時の静脈内鎮静薬ではありません。
d.プロポフォール
正しい。作用発現・消失が速く、持続静注で鎮静深度を調節できます。
e.アミトリプチリン塩酸塩
誤り。三環系抗うつ薬であり、歯科処置時の静脈内鎮静薬ではありません。
覚えるポイント
- 静脈内鎮静の代表薬はミダゾラムとプロポフォールです。
- ミダゾラムにはフルマゼニルという拮抗薬があります。
- 呼吸抑制と気道閉塞へ直ちに対応できる監視・救急体制が必要です。
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