114B043|第114回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学生理・生化学・薬理

抗血栓薬と作用機序の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: d・e

正答

d、e

この問題のポイント

抗血栓薬は、抗血小板薬と抗凝固薬に大別して作用点を整理します。ヘパリンはアンチトロンビンを介して凝固因子を阻害し、ワルファリンはビタミンKの再利用を妨げます。

解説

ヘパリンはアンチトロンビンの作用を増強し、第Xa因子やトロンビン〈第IIa因子〉などを阻害します。ワルファリンはビタミンKエポキシド還元酵素を阻害し、還元型ビタミンKの再生を妨げることで、ビタミンK依存性凝固因子II、VII、IX、Xなどの活性化を抑えます。

一方、アスピリンとチクロピジンは抗血小板薬です。アスピリンは血小板のシクロオキシゲナーゼ-1を不可逆的に阻害し、チクロピジンはADP受容体P2Y12を阻害します。ダビガトランは直接トロンビン阻害薬であり、血小板凝集そのものを主作用点とする薬物ではありません。

選択肢の確認

a.アスピリン ― 第Ⅱa因子阻害
誤り。アスピリンはシクロオキシゲナーゼ-1を阻害してトロンボキサンA2産生を抑えます。

b.ダビガトラン ― 血小板凝集抑制
誤り。ダビガトランはトロンビン〈第IIa因子〉を直接阻害する抗凝固薬です。

c.チクロピジン塩酸塩 ― シクロオキシゲナーゼ阻害
誤り。チクロピジンは血小板ADP受容体P2Y12を阻害します。

d.ヘパリンナトリウム ― 第Ⅹa因子阻害
正しい。アンチトロンビンを介して第Xa因子などの凝固因子を阻害します。

e.ワルファリンカリウム ― ビタミンK活性化阻害
正しい。還元型ビタミンKの再生を阻害し、ビタミンK依存性凝固因子の活性化を抑えます。

覚えるポイント

  • アスピリンはCOX-1、チクロピジンはP2Y12を阻害します。
  • ダビガトランは第IIa因子、ヘパリンはアンチトロンビンを介してIIa・Xa因子などを阻害します。
  • ワルファリンはビタミンK依存性凝固因子の活性化を抑えます。

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