114B042|第114回 歯科医師国家試験 過去問
後天性免疫不全症候群に伴いやすいのはどれか。すべて選べ。
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正解: a・b・d・e
正答
a、b、d、e
この問題のポイント
HIV感染による細胞性免疫低下では、日和見感染、腫瘍、壊死性歯周疾患など多様な口腔病変を生じます。毛様白板症、Kaposi肉腫、口腔カンジダ症、壊死性潰瘍性歯肉炎が代表的です。
解説
口腔毛様白板症はEpstein-Barrウイルスと関連し、主に舌側縁に擦過で除去できない白色病変を生じます。Kaposi肉腫はHHV-8と関連する血管性腫瘍で、口蓋や歯肉などに赤紫色の斑・結節として現れます。口腔カンジダ症は免疫低下時に増加し、偽膜性病変や紅斑性病変を示します。
壊死性潰瘍性歯肉炎もHIV感染など免疫機能が低下した患者で生じやすく、歯間乳頭の壊死、疼痛、出血を伴います。これらの病変を認めた場合は局所治療だけでなく、全身状態、HIV治療状況、感染防御能を確認し、医科と連携します。
選択肢の確認
a.毛様白板症
正しい。EBウイルスと関連し、HIV感染者など細胞性免疫が低下した患者に生じやすい病変です。
b.Kaposi肉腫
正しい。HHV-8関連腫瘍で、後天性免疫不全症候群に伴う代表的な悪性腫瘍です。
c.尋常性天疱瘡
誤り。デスモソーム関連蛋白に対する自己抗体で上皮内水疱を生じる自己免疫性疾患で、AIDSに特異的に伴いやすい病変ではありません。
d.口腔カンジダ症
正しい。細胞性免疫低下に伴う代表的な日和見感染症です。
e.壊死性潰瘍性歯肉炎
正しい。免疫低下を背景に発症・重症化しやすく、歯間乳頭の壊死を特徴とします。
覚えるポイント
- HIV関連口腔病変では、感染症・腫瘍・歯周疾患を横断して整理します。
- 毛様白板症はEBウイルス、Kaposi肉腫はHHV-8と関連します。
- 口腔カンジダ症は免疫状態を反映する重要な所見です。
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