114B064|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

設計の異なる下顎義歯の写真(別冊No. 21A、B)を別に示す。 Aと比較したBの大連結子の長所はどれか。1つ選べ。

114B064の問題画像
解答・解説を見る

正解: e

正答

e

この問題のポイント

Aの大連結子はリンガルプレート、Bはリンガルバーです。リンガルバーは歯面・歯肉への被覆が少ないため、リンガルプレートと比べて自浄性に優れます。

解説

リンガルバーは、舌側歯肉縁から十分な距離を確保できる場合に用いる下顎部分床義歯の大連結子です。歯面を広く覆わないため、唾液や舌による自浄作用が働きやすく、プラークが停滞しにくいのが長所です。一方、十分な口腔底の深さが必要です。

リンガルプレートは前歯舌面と歯間部を被覆し、残存歯の固定や間接維持、将来の増歯への対応などで有利です。しかし歯面・歯肉辺縁を広く覆うため、清掃が不十分だとプラーク停滞を招きます。大連結子の選択では、口腔底の深さ、歯周状態、残存歯の予後、患者の清掃能力を評価します。

画像の確認

実画像では、Aは下顎前歯舌面を板状に広く被覆するリンガルプレートで、Bは歯肉縁から離れて走行する棒状のリンガルバーです。Bは歯面への接触面積が小さく、唾液と舌の流れを妨げにくいため、Aより自浄性に優れます。

選択肢の確認

a.維持
誤り。義歯の離脱に抵抗する維持は主に直接・間接維持装置が担い、Bの比較上の長所ではありません。

b.支持
誤り。垂直的沈下への抵抗はレストや義歯床で得るもので、リンガルバーの固有の長所ではありません。

c.舌感
誤り。リンガルバーにも厚みが必要で、舌感が常にリンガルプレートより良いとは限りません。

d.把持
誤り。リンガルプレートの方が残存前歯へ広く接触し、水平的安定に寄与しやすくなります。

e.自浄性
正しい。歯面・歯肉辺縁の被覆が少なく、清掃と自浄作用に有利です。

覚えるポイント

  • リンガルバーは被覆が少なく自浄性に優れます。
  • リンガルプレートは残存歯の固定や間接維持に利用できます。
  • リンガルバーには歯肉縁から口腔底まで十分な垂直的空隙が必要です。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。

関連問題

← 114B063114B065 →
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)