114B083|第114回 歯科医師国家試験 過去問
下顎左側第二小臼歯部ポンティックの咬合面観の模式図(別冊No. 31A)と断面図(別冊No. 31B)を別に示す。 このポンティックの種類はどれか。1つ選べ。

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正解: e
正答
e
この問題のポイント
模式図は、ポンティック粘膜面が顎堤を頰舌的にまたいで鞍状に接触する形態です。これはリッジラップ型ポンティックです。
解説
リッジラップ型は、天然歯が顎堤から萌出しているような外観を得やすく、頰側・舌側の両方へ顎堤を覆う形態です。一方、粘膜面が凹面となり、接触面積も広いため、清掃用具が届きにくくプラークが停滞しやすい欠点があります。このため現在は、審美性を保ちながら舌側接触を減らした偏側型〈改良リッジラップ型〉が選ばれることが多くあります。
離底型は顎堤から完全に離し、オベイト型は凸状の先端を軟組織の陥凹へ入れます。ポンティックを判別するときは、一断面だけでなく、頰舌方向の全断面で顎堤との接触範囲を追います。
画像の確認
実画像では、咬合面観のアからオへ切った連続断面で、ポンティック粘膜面が顎堤の頂部を越えて頰側・舌側の両方へ広く回り込んでいます。中央断面では顎堤を鞍状に覆う凹面が形成され、離底部だけで構成される形態ではないため、リッジラップ型です。
選択肢の確認
a.船底型
誤り。船底型は粘膜面を船底状の凸面として清掃性を考慮した形態で、本図の広い鞍状接触とは異なります。
b.偏側型
誤り。偏側型は主に頰側だけを顎堤へ接触させ、舌側を離します。
c.離底型
誤り。離底型はポンティック粘膜面を顎堤から完全に離します。
d.オベイト型
誤り。オベイト型は卵円形の凸状先端を軟組織の陥凹へ入れる形態です。
e.リッジラップ型
正しい。ポンティック粘膜面が顎堤を頰舌的に鞍状に覆っています。
覚えるポイント
- リッジラップ型は顎堤を鞍状に広く覆います。
- 審美性・装着感は得やすい一方、清掃性に劣ります。
- 偏側型は舌側接触を減らして清掃性を改善した形態です。
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