114C022|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

68歳の女性。下顎部分床義歯の不適合による咀嚼困難を主訴として来院した。 使用中の義歯は3年前に装着したが、2か月前から嚙みにくくなり、嚙むと義歯がたわむという。診察の結果、義歯を新製することとした。旧義歯の写真(別冊No. 2A)と新義歯の写真(別冊No. 2B)を別に示す。新旧義歯の検査結果の一部を表に示す。 評価項目|旧義歯|新義歯 プレスケール(N)|268.3|424.2 グルコース溶出量(mg/dL)|180|228 咀嚼スコア|39.6|49.7 OHIP14|26|18 GOHAI|36|51 新義歯で改善されたのはどれか。すべて選べ。

114C022の問題画像
5つ選択
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正解: a・b・c・d・e

正答

a、b、c、d、e

この問題のポイント

新義歯の効果は、客観的な咬合力、グルコース溶出量、咀嚼スコアと、患者報告型のOHIP14・GOHAIを向きも含めて読みます。OHIP14は低下が、GOHAIは上昇が口腔関連QOLの改善を表します。

解説

プレスケール値は268.3 Nから424.2 Nへ上昇し、咬合力が改善しています。グルコース溶出量は180から228 mg/dL、咀嚼スコアは39.6から49.7へ上昇し、咀嚼能力の向上を示します。画像から床辺縁形態と金属補強の改善が確認できます。OHIP14は26から18へ低下し、GOHAIは36から51へ上昇しており、両者ともQOL改善の方向です。

画像の確認

実画像では、Aの旧義歯は床を主体とする下顎部分床義歯で、Bの新義歯には左右の義歯床をつなぐ金属製大連結子が明瞭に見えます。新義歯の床辺縁は滑らかに形成され、金属フレームは咬合時のたわみを抑える構造です。

選択肢の確認

a.咬合力
正しい。プレスケール値が268.3 Nから424.2 Nへ上昇しています。

b.咀嚼能力
正しい。グルコース溶出量と咀嚼スコアがともに上昇しています。

c.床辺縁形態
正しい。新義歯では床辺縁が整えられ、適切な支持・安定に寄与する形態に改善されています。

d.義歯床の強度
正しい。新義歯の金属フレームにより、主訴であった咬合時のたわみに抵抗しやすくなっています。

e.口腔関連QOL
正しい。OHIP14の低下とGOHAIの上昇は、どちらも口腔関連QOLの改善を示します。

覚えるポイント

  • OHIP14は低いほど、GOHAIは高いほどQOLが良好です。
  • 咬合力、咀嚼能力、形態・強度、患者報告アウトカムを分けて読みます。

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