114C046|第114回 歯科医師国家試験 過去問
76歳の女性。よだれが垂れることを主訴として来院した。最近、夫から指摘されるようになったという。特記すべき既往歴はない。顔面の運動障害や知覚障害は認めない。診察の結果、ある訓練を行うこととした。訓練前と訓練中の写真(別冊No. 15)を別に示す。 この訓練の効果を評価するのはどれか。1つ選べ。

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正解: e
正答
e
この問題のポイント
口唇閉鎖や口唇運動の訓練効果は、口唇を使う反復構音運動で評価できます。オーラルディアドコキネシスの「パ」は口唇の開閉、「タ」は舌尖、「カ」は舌後方の運動を主に反映します。
解説
オーラルディアドコキネシスは「パ」「タ」「カ」などの音節を一定時間にできるだけ速く反復し、1秒当たりの発音回数やリズムを測る検査です。「パ」は両唇を閉じて破裂させるため、口輪筋を含む口唇運動の評価に適します。RSSTとMWSTは嚥下機能、舌圧検査は舌の最大圧、フードテストは食塊を用いた咀嚼・嚥下の評価です。
画像の確認
実画像では、訓練前はピンク色の口唇訓練器を口元に構え、訓練中は同器具を口唇で包み込むように保持しています。口輪筋を働かせて口唇閉鎖機能を高める訓練であり、その変化は口唇の素早い反復運動を含む発音課題で評価できます。
選択肢の確認
a.RSST
誤り。反復唾液嚥下テストで、一定時間内の嚥下回数をみるスクリーニングです。
b.MWST
誤り。改訂水飲みテストで、水を用いて嚥下の安全性を評価します。
c.舌圧検査
誤り。舌が口蓋へ発揮する圧を測定し、口唇閉鎖訓練の直接的評価ではありません。
d.フードテスト
誤り。食品を用いて咀嚼後の嚥下状態などを評価します。
e.オーラルディアドコキネシス
正しい。「パ」の反復速度などから口唇運動の訓練効果を評価できます。
覚えるポイント
- オーラルディアドコキネシスは、構音器官の運動速度と巧緻性を評価します。
- 「パ=口唇、タ=舌尖、カ=舌後方」と対応させます。
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