114C068|第114回 歯科医師国家試験 過去問
一組の上下顎臼歯部人工歯の写真(別冊No. 29)を別に示す。 上下顎レジン製臼歯部人工歯と比較したこの人工歯の長所はどれか。2つ選べ。

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正解: a・c
正答
a、c
この問題のポイント
写真の臼歯部人工歯は陶歯です。レジン歯より硬く、咬頭・溝の形態が摩耗しにくいため、咀嚼能率と耐摩耗性に優れます。一方、床用レジンとは化学的に接着せず、保持孔やピンによる機械的保持が必要です。
解説
陶歯は表面硬さが大きく、長期間使用しても咬合面形態と咬合高径を保ちやすい人工歯です。そのため、適切に排列・咬合調整されれば食物を切断・粉砕する能率に優れます。ただし脆性があり、削合調整や研磨が難しく、咬合時の衝撃や音も生じやすい性質があります。レジン歯は床用レジンと化学的に結合して技工操作が容易ですが、摩耗しやすい点が対照的です。
画像の確認
実画像では、一組の上下顎臼歯部人工歯が並び、上段の舌側・基底面側には金属製保持ピンが確認できます。滑沢で硬質な陶材製歯を床へ機械的に保持する構造であり、レジン歯のような床用レジンとの化学接着を前提としていません。
選択肢の確認
a.咀嚼能率が高い。
正しい。硬く、鋭い咬頭・溝の形態を維持しやすいため、食物の粉砕能率に優れます。
b.清掃が容易である。
誤り。表面は滑沢ですが、レジン歯と比較した主要な長所として清掃性を選ぶものではありません。
c.耐摩耗性に優れる。
正しい。陶材はレジンより硬く、咬合面の摩耗が少ない材料です。
d.技工操作が容易である。
誤り。削合や研磨が難しく、破折にも注意が必要で、レジン歯より技工操作は容易ではありません。
e.床用レジンと接着する。
誤り。化学的に接着しないため、ピンや保持孔で機械的に維持します。
覚えるポイント
- 陶歯は高硬度で、咀嚼能率と耐摩耗性に優れます。
- 陶歯は床用レジンと化学接着せず、機械的保持が必要です。
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