114C069|第114回 歯科医師国家試験 過去問
嚥下に関連する器官の模式図を示す。 嚥下開始時に舌骨が移動する方向はどれか。1つ選べ。

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正解: b
正答
b
この問題のポイント
嚥下開始時、舌骨は舌骨上筋群の働きで前上方へ移動します。これに伴って喉頭が挙上・前進し、気道防御と食道入口部の開大が起こり、食塊が咽頭から食道へ通過しやすくなります。
解説
嚥下咽頭期には、顎舌骨筋、オトガイ舌骨筋、顎二腹筋などが舌骨を挙上・前方移動させます。甲状舌骨筋などを介して喉頭も前上方へ動き、喉頭蓋の反転や声門閉鎖による誤嚥防止に寄与します。同時に輪状咽頭筋が弛緩し、喉頭の前方移動による牽引も加わって上部食道括約部が開きます。方向だけでなく、この動きの機能的意義も理解します。
画像の確認
実画像では、舌骨の下方に甲状軟骨、さらに後方側に食道、前方側に気管が配置された矢状方向の模式図です。前方が図の右側であるため、舌骨の前上方移動は右上向きの矢印「イ」に対応します。
選択肢の確認
a.ア
誤り。後上方への移動を示し、嚥下開始時の舌骨の基本方向ではありません。
b.イ
正しい。舌骨上筋群により舌骨が前上方へ移動する方向です。
c.ウ
誤り。水平方向の前方移動のみで、実際には挙上も同時に起こります。
d.エ
誤り。前下方への移動を示し、嚥下時の喉頭挙上に反します。
e.オ
誤り。後下方への移動を示し、嚥下開始時の運動と逆です。
覚えるポイント
- 嚥下開始時の舌骨・喉頭は前上方へ移動します。
- 前上方移動は気道防御と上部食道括約部の開大に寄与します。
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