114C070|第114回 歯科医師国家試験 過去問
口底に腫脹と消退を繰り返す病変の口腔内写真(別冊No. 30)を別に示す。 原因療法はどれか。1つ選べ。

解答・解説を見る
正解: e
正答
e
この問題のポイント
口底に生じ、腫脹と消退を繰り返す青紫色・波動性の病変はガマ腫を考えます。多くは舌下腺から漏出した唾液が周囲組織に貯留するため、原因療法は漏出源である舌下腺の摘出です。
解説
ガマ腫は唾液の導管外漏出による粘液囊胞で、口腔底に限局する単純性ガマ腫と、顎舌骨筋を越えて顎下部へ広がる顎下型があります。開窓や穿刺吸引は貯留液を減らして一時的に縮小させますが、唾液を供給する舌下腺が残ると再発しやすくなります。病変と患側舌下腺を適切に処置することで再発率を下げます。顎下腺は通常の発生源ではありません。
画像の確認
実画像では、舌下の側方口底に、表面平滑で青紫色を帯びた半球状の腫脹がみられます。薄い口底粘膜下に内容液が貯留した外観で、増大と自然消退を繰り返す経過と合わせて単純性ガマ腫に合致します。
選択肢の確認
a.開窓
誤り。内容を口腔内へ排出できますが、唾液の漏出源が残るため原因療法とはいえません。
b.切開
誤り。切開排液のみでは病変が一時的に縮小しても再貯留します。
c.穿刺吸引
誤り。診断補助や一時的減圧にはなりますが、舌下腺からの唾液漏出を止めません。
d.顎下腺摘出
誤り。口底ガマ腫の主な発生源は舌下腺であり、顎下腺摘出は原因に対応しません。
e.舌下腺摘出
正しい。唾液の漏出源を除去する原因療法で、再発防止に有効です。
覚えるポイント
- ガマ腫の原因は主に舌下腺からの唾液漏出です。
- 排液だけでは再発しやすく、原因療法は舌下腺摘出です。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。