114C083|第114回 歯科医師国家試験 過去問
42歳の女性。前歯の審美不良を主訴として来院した。診察の結果、上顎前歯部の[③ 2 1|①②]ブリッジを新製することとした。初診時の口腔内写真(別冊No. 38A)、ブリッジ製作中のある過程の写真(別冊No. 38B)及び完成したブリッジ装着時の口腔内写真(別冊No. 38C)を別に示す。 BからCの間に最も高い温度で行うのはどれか。1つ選べ。

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正解: a
正答
a
この問題のポイント
金属フレーム試適後に陶材焼付ブリッジを完成させる過程では、ろう付け、ディギャッシング、オペーク・歯冠色陶材の焼成、グレージングを行います。このうち高融点ろうを用いる前ろう付けは、最も高い温度を必要とします。
解説
長いブリッジでは、分割した金属フレームを口腔内で正確に位置決めし、模型上で固定してろう付けすることがあります。陶材焼付前の前ろう付けには、その後の陶材焼成温度で再溶融しない高融点ろうを用います。ディギャッシングは金属表面の清浄化と酸化膜形成、オペーク陶材は金属色の遮蔽、歯冠色陶材は形態・色調付与、グレージングは最終的な表面光沢付与のために行い、後工程ほど一般に焼成温度を下げます。
画像の確認
実画像では、Aの上顎前歯部に色調・歯冠形態の不調和があり、Bには支台歯へ試適された複数ユニットの金属フレーム、Cには歯冠色と形態を回復した完成ブリッジが示されています。BからCの間には金属フレームの連結後、金属表面処理と各陶材焼成を順に行う必要があります。
選択肢の確認
a.ろう付け
正しい。陶材焼付前の高融点ろうによる連結は、選択肢中で最も高い温度で行います。
b.グレージング
誤り。陶材表面を滑沢にして光沢を与える最終焼成で、比較的低い温度です。
c.歯冠色陶材焼成
誤り。象牙色・エナメル色などを築盛して焼成しますが、前ろう付け温度より低く設定します。
d.オペーク陶材焼成
誤り。金属色を遮蔽し結合を得る工程ですが、ろう付けが再溶融しない温度で行います。
e.ディギャッシング
誤り。金属表面のガス除去と酸化膜形成を目的としますが、本問で最も高温の操作ではありません。
覚えるポイント
- 前ろう付けには、その後の陶材焼成で溶けない高融点ろうを用います。
- 金属処理、オペーク、歯冠色陶材、グレーズの役割を区別します。
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