114C086|第114回 歯科医師国家試験 過去問
薬物と副作用の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。

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正解: d
正答
d
この問題のポイント
ジフェンヒドラミン塩酸塩は第一世代H1受容体拮抗薬で、中枢移行による眠気と抗コリン作用を示します。唾液分泌が抑制されるため、口腔乾燥は代表的な副作用です。
解説
第一世代抗ヒスタミン薬は、H1受容体遮断に加えてムスカリン受容体遮断作用をもち、口腔乾燥、便秘、排尿困難、調節障害などを生じます。高齢者では転倒や認知機能への影響にも注意します。副作用の組合せ問題では、薬効分類から自律神経作用を推定します。ACE阻害薬のカプトプリルは空咳・味覚障害・血管性浮腫、コリンエステラーゼ阻害薬のネオスチグミンは唾液分泌増加などが典型です。
画像の確認
実画像では、薬物名と副作用を線で結んだ五つの組合せが示され、dは「ジフェンヒドラミン塩酸塩―口腔乾燥」です。他の行にはテガフール―流涎、カプトプリル―口唇の知覚異常、トラマドール塩酸塩―歯肉増殖、ネオスチグミンメチル硫酸塩―味覚障害が配置されています。
選択肢の確認
a.テガフール ― 流涎
誤り。テガフールでは骨髄抑制、消化器症状、口腔粘膜炎などに注意しますが、流涎は代表的な副作用ではありません。
b.カプトプリル ― 口唇の知覚異常
誤り。カプトプリルで重要なのは空咳、味覚障害、血管性浮腫などで、口唇の知覚異常との組合せではありません。
c.トラマドール塩酸塩 ― 歯肉増殖
誤り。トラマドール塩酸塩では悪心、眠気、便秘などを生じますが、歯肉増殖は典型的な副作用ではありません。
d.ジフェンヒドラミン塩酸塩 ― 口腔乾燥
正しい。第一世代抗ヒスタミン薬の抗コリン作用により唾液分泌が低下し、口腔乾燥を生じます。
e.ネオスチグミンメチル硫酸塩 ― 味覚障害
誤り。ネオスチグミンはアセチルコリン作用を増強し、味覚障害より流涎、徐脈、消化管運動亢進などに注意します。
覚えるポイント
- 第一世代抗ヒスタミン薬は、眠気と抗コリン性口腔乾燥を起こします。
- カプトプリルは空咳・味覚障害、ネオスチグミンはコリン作動性副作用です。
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