114C088|第114回 歯科医師国家試験 過去問
ある地域の健常高齢者を対象に、現在歯数が健康寿命に及ぼす影響を調査することとした。 この調査に適した研究方法はどれか。1つ選べ。
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正解: c
正答
c
この問題のポイント
健常高齢者の現在歯数を出発時点で測定し、その後の健康寿命を追跡するにはコホート研究が適します。曝露である現在歯数が、将来の転帰に先行する時間関係を確認できます。
解説
コホート研究では、対象者を現在歯数の多寡などの曝露状況で分類し、要介護化、死亡、健康寿命などの発生を前向きに追跡します。転帰の発生率や相対危険を比較でき、歯数と健康寿命の時間的順序を明確にできます。ただし年齢、喫煙、社会経済状況、基礎疾患、栄養、受診行動などが交絡し得るため、研究計画と解析で測定・調整します。観察研究なので、関連が直ちに因果関係を証明するわけではありません。
選択肢の確認
a.横断研究
誤り。現在歯数と健康状態を同時点で調べるため、どちらが先かを判断しにくい方法です。
b.介入研究
誤り。歯数を研究者が無作為に割り付けることはできず、本調査は自然な曝露を観察します。
c.コホート研究
正しい。健常高齢者を出発点として追跡し、現在歯数別に健康寿命の転帰を比較できます。
d.症例対照研究
誤り。転帰の有無で対象を選び、過去の曝露を比較する方法で、本問の追跡計画とは異なります。
e.生態学的研究
誤り。地域など集団単位の曝露と転帰を比較する方法で、個人の歯数を追跡する本問に適しません。
覚えるポイント
- 曝露を先に測り、将来の転帰を追うのがコホート研究です。
- 発生率と時間的順序を評価できる一方、交絡の調整が必要です。
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