114C089|第114回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学病理・微生物・免疫

囊胞腔内に角化物を含むのはどれか。1つ選べ。

解答・解説を見る

正解: d または e

正答

d 又は e

この問題のポイント

乳児の歯肉囊胞とリンパ上皮性囊胞は、いずれも囊胞腔内に角化物を含みます。設問は1つ選択を求めていますが、病理学的にはdとeの双方が該当します。

解説

乳児の歯肉囊胞は歯堤遺残に由来し、新生児の歯槽堤に白色小結節として現れます。薄い扁平上皮で裏装され、囊胞腔には層状の角化物が貯留します。口腔リンパ上皮性囊胞は口底や舌下面などに小さな黄白色結節を作り、重層扁平上皮に裏装された囊胞腔へ角化物を含み、その周囲にリンパ組織がみられます。したがって、どちらか一方だけに限定できません。

公式の取扱い

厚生労働省は複数の正答がある問題として、d又はeのいずれかを選択した場合を正答として取り扱います。

選択肢の確認

a.鼻歯槽囊胞
誤り。鼻翼基部の軟組織に生じ、非角化性の円柱上皮や立方上皮などで裏装される非歯原性囊胞です。

b.甲状舌管囊胞
誤り。甲状舌管遺残に由来し、呼吸上皮や重層扁平上皮で裏装されますが、角化物貯留を特徴としません。

c.鼻口蓋管囊胞
誤り。切歯管部に生じ、多様な非角化性上皮で裏装され、壁内の神経・血管が特徴です。

d.乳児の歯肉囊胞
正しい。歯堤遺残由来で、囊胞腔内に角化物を含みます。

e.リンパ上皮性囊胞
正しい。重層扁平上皮で裏装され、囊胞腔内に角化物を含みます。

覚えるポイント

  • 乳児の歯肉囊胞とリンパ上皮性囊胞は、どちらも角化物を含みます。
  • 本問の公式正答はd又はeです。

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