119A078|第119回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学病理・微生物・免疫
骨粗鬆症の誘因はどれか。2 つ選べ。
2つ選択
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正解: a・e
正答
a、e
この問題のポイント
骨粗鬆症は骨量と骨質が低下して骨折しやすくなる疾患です。代表的な誘因は、閉経後のエストロゲン低下と副腎皮質ステロイド薬の長期投与です。
解説
骨は骨芽細胞による形成と破骨細胞による吸収を繰り返しています。閉経後にはエストロゲンが低下し、破骨細胞による骨吸収を抑える作用が弱くなるため、骨量が急速に減少します。
副腎皮質ステロイド薬の長期投与では、骨芽細胞機能の抑制、カルシウム吸収低下、性ホルモン低下などが重なって続発性骨粗鬆症を生じます。歯科では骨粗鬆症そのものに加え、治療に用いられる骨吸収抑制薬と薬剤関連顎骨壊死のリスク確認も重要です。
選択肢の確認
a.閉 経
正しい。
閉経によるエストロゲン低下は破骨細胞性骨吸収を亢進させ、閉経後骨粗鬆症の主要な誘因となります。
b.甲状腺機能低下症
誤り。
骨代謝を亢進して骨量低下を起こしやすいのは甲状腺機能亢進症です。甲状腺機能低下症は代表的な骨粗鬆症誘因ではありません。
c.ビタミンA の不足
誤り。
ビタミンAの過剰摂取は骨折リスクと関連することがありますが、不足は骨粗鬆症の代表的誘因ではありません。骨代謝ではビタミンDやカルシウム不足との混同に注意します。
d.抗RANKL 抗体製剤の投与
誤り。
抗RANKL抗体製剤は破骨細胞の形成・活性化を抑えて骨吸収を低下させる骨粗鬆症治療薬です。投与そのものが骨粗鬆症の誘因ではありません。
e.副腎皮質ステロイド薬の長期投与
正しい。
副腎皮質ステロイド薬の長期投与は骨形成低下と骨吸収増加をもたらし、続発性骨粗鬆症の代表的原因です。
覚えるポイント
- 閉経後はエストロゲン低下により骨吸収が亢進します。
- 長期ステロイド投与は続発性骨粗鬆症の重要な原因です。
- 甲状腺機能では、骨量低下と関連しやすいのは機能亢進です。
- 抗RANKL抗体製剤は骨吸収を抑える治療薬です。