114C090|第114回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学生理・生化学・薬理

ある薬物120 mgを静脈内注射したところ、3時間後の血漿中薬物濃度は1.2μg/mLであった。 この薬物の分布容積(L)を求めよ。 ただし、この薬物の生物学的半減期は3時間で、分布は1コンパートメントモデルに従うものとする。なお、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点第1位を四捨五入すること。 (数値回答形式を選択式に変換)

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正解: b

正答

b

この問題のポイント

静脈内投与後の分布容積は「体内薬物量÷血漿中濃度」で求めます。測定時刻が半減期1回分の3時間後なので、体内薬物量は投与量120 mgの半分である60 mgまで減少しています。

解説

1コンパートメントモデルでは、薬物が見かけ上均一に分布したと考え、分布容積Vdは体内薬物量Aを血漿中濃度Cで割って求めます。3時間後は半減期3時間がちょうど1回経過しているため、A=120 mg×1/2=60 mgです。濃度1.2 μg/mLは1.2 mg/Lと同じ単位です。したがってVd=60 mg÷1.2 mg/L=50 Lとなります。投与直後の120 mgをそのまま使うと100 Lとなる点が典型的な誤りです。

選択肢の確認

a.49
誤り。半減期後の体内量60 mgを1.2 mg/Lで割ると49 Lにはなりません。

b.50
正しい。60 mg÷1.2 mg/L=50 Lです。

c.51
誤り。単位をそろえて計算すると端数は生じず、51 Lではありません。

d.52
誤り。半減期による体内量の補正後に得られる値と一致しません。

e.48
誤り。1コンパートメントモデルの式へ与えられた値を代入した結果ではありません。

覚えるポイント

  • 半減期1回後の体内薬物量は投与量の1/2です。
  • 1.2 μg/mL=1.2 mg/Lに直し、Vd=60÷1.2=50 Lと計算します。

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