114D009|第114回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学病理・微生物・免疫

ウイルスに感染した上皮細胞を直接傷害するのはどれか。1つ選べ。

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正解: b

正答

b

この問題のポイント

ウイルス感染細胞や腫瘍細胞を、事前の抗原感作なしに直接傷害できる自然免疫細胞はNK細胞です。

解説

NK〈natural killer〉細胞は大型顆粒リンパ球で、MHCクラスI分子の発現低下などを手掛かりに異常細胞を認識します。パーフォリンで標的細胞膜に孔を形成し、グランザイムを細胞内へ送り込んでアポトーシスを誘導します。また、抗体で覆われた標的に対する抗体依存性細胞傷害〈ADCC〉にも関与します。

細胞傷害性T細胞もウイルス感染細胞を傷害しますが、抗原特異的な獲得免疫細胞であり、選択肢にはありません。本問では「直接傷害」と選択肢中の細胞種からNK細胞を選びます。

選択肢の確認

a.顆粒球
誤り。
好中球などは貪食や細胞外殺菌を担いますが、ウイルス感染上皮細胞を直接傷害する代表細胞ではありません。

b.NK細胞
正しい。
自然免疫としてウイルス感染細胞を認識し、パーフォリンとグランザイムで傷害します。

c.樹状細胞
誤り。
抗原を取り込みT細胞へ提示して、獲得免疫を開始する役割が中心です。

d.肥満細胞
誤り。
IgEを介するI型アレルギーなどで顆粒内容を放出する細胞です。

e.マクロファージ
誤り。
貪食、サイトカイン産生、抗原提示を担いますが、本問の直接的な細胞傷害の代表ではありません。

覚えるポイント

  • NK細胞は自然免疫の細胞傷害性リンパ球です。
  • 主な武器はパーフォリンとグランザイムです。
  • 細胞傷害性T細胞は抗原特異的な獲得免疫です。

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