114D038|第114回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学生理・生化学・薬理

抗血小板薬が予防に有効なのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: a・e

正答

a、e

この問題のポイント

抗血小板薬は血小板主体の動脈血栓を抑えるため、心筋梗塞とアテローム血栓性脳梗塞の予防に有効です。

解説

動脈では高いずり応力のもと、粥腫の破綻部に血小板が粘着・活性化・凝集して血小板血栓を形成します。このため、アスピリンやP2Y12受容体阻害薬などの抗血小板薬は、冠動脈血栓による心筋梗塞や、頭蓋内・頸動脈の動脈硬化を背景とするアテローム血栓性脳梗塞の二次予防などに用いられます。

一方、血流のうっ滞を背景とする深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症や、心房細動などによる心原性脳塞栓症では、フィブリンに富む血栓が中心であり、抗凝固薬が基本です。血栓の形成部位と成分から薬剤群を選び分けます。

選択肢の確認

a.心筋梗塞
正しい。
冠動脈粥腫の破綻に伴う血小板血栓を抑え、再発予防などに用います。

b.肺血栓塞栓症
誤り。
多くは深部静脈血栓に由来し、予防・治療の中心は抗凝固薬です。

c.心原性脳塞栓症
誤り。
心房内などのフィブリン血栓が塞栓源となり、抗凝固療法が基本です。

d.深部静脈血栓症
誤り。
静脈うっ滞と凝固系の関与が強く、抗凝固薬で予防・治療します。

e.アテローム血栓性脳梗塞
正しい。
動脈硬化巣に形成される血小板血栓を抑える抗血小板薬が有効です。

覚えるポイント

  • 動脈血栓には抗血小板薬が基本です。
  • 静脈血栓と心原性塞栓には抗凝固薬を用います。
  • 心筋梗塞・アテローム血栓性脳梗塞を同じ群で整理します。

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