114D056|第114回 歯科医師国家試験 過去問
唾液に含まれる非酵素性抗菌因子はどれか。3つ選べ。
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正解: a・c・e
正答
a、c、e
この問題のポイント
唾液の非酵素性抗菌因子には、シスタチン、ヒスタチン、ラクトフェリンがあります。リゾチームは抗菌酵素です。
解説
唾液には機械的洗浄作用に加え、多数の自然免疫因子があります。シスタチンはシステインプロテアーゼ阻害作用をもち、微生物由来酵素や宿主組織分解酵素の作用を調節します。ヒスタチンはヒスチジンに富む塩基性ペプチドで、とくにCandidaに対する抗真菌作用を示します。ラクトフェリンは鉄を強く結合して微生物が利用できる鉄を減らし、増殖を抑制します。
これらは基質を加水分解する酵素ではないため、非酵素性抗菌因子に分類されます。リゾチームは細菌細胞壁ペプチドグリカンの結合を切断する酵素性因子です。スタテリンは唾液中のカルシウム・リン酸の過飽和を維持し、歯面獲得被膜形成に関与するタンパク質で、代表的な抗菌因子の選択から外れます。
選択肢の確認
a.シスタチン
正しい。
プロテアーゼ阻害を介して組織保護と微生物制御に関わる非酵素性因子です。
b.スタテリン
誤り。
主にカルシウム・リン酸塩の沈殿抑制と獲得被膜形成に関与します。
c.ヒスタチン
正しい。
抗真菌作用、とくにCandidaに対する活性をもつ抗菌ペプチドです。
d.リゾチーム
誤り。
細菌細胞壁を加水分解する酵素性抗菌因子です。
e.ラクトフェリン
正しい。
鉄をキレートして細菌の増殖を抑える非酵素性抗菌因子です。
覚えるポイント
- 非酵素性はシスタチン・ヒスタチン・ラクトフェリンです。
- リゾチームは細胞壁を分解する酵素です。
- ヒスタチンは抗Candida、ラクトフェリンは鉄結合で覚えます。
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