114D055|第114回 歯科医師国家試験 過去問
下顎枝垂直骨切り術において、骨切り時の損傷に注意すべきなのはどれか。2つ選べ。
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正解: a・c
正答
a、c
この問題のポイント
下顎枝垂直骨切り術の骨切り線付近では、上方・内側の顎動脈と下顎下縁を横切る顔面動脈の損傷に注意します。
解説
下顎枝垂直骨切り術〈IVRO〉では、下顎枝外側から下顎切痕付近に始まり、下顎孔の後方を通って下顎角・下縁へ向かう垂直骨切りを行います。下歯槽神経を含む下顎管より後方で切るため神経損傷を避けやすい一方、周囲軟組織にある血管の位置を把握する必要があります。
顎動脈は下顎頸・下顎切痕の内側近くを走行し、上方の剝離や骨切り器具の深い挿入で損傷し得ます。顔面動脈は咬筋前縁付近で下顎骨下縁を回り込むため、骨切り下端の操作で注意します。舌動脈は舌骨舌筋深部、浅側頭動脈は耳前部上方、上行咽頭動脈は咽頭壁に沿って走り、骨切り線の直接近傍ではありません。
選択肢の確認
a.顎動脈
正しい。
下顎頸・下顎切痕の内側に近接し、上方の骨切りで損傷する危険があります。
b.舌動脈
誤り。
舌骨舌筋の深部を舌へ向かい、下顎枝外側の垂直骨切り線とは離れています。
c.顔面動脈
正しい。
咬筋前縁付近で下顎下縁を横切り、骨切り下端の操作で注意が必要です。
d.浅側頭動脈
誤り。
耳前部から側頭部へ上行し、下顎枝の骨切り線には直接接しません。
e.上行咽頭動脈
誤り。
咽頭壁に沿う深部の細い枝で、IVROの骨切り線に近接する代表血管ではありません。
覚えるポイント
- IVROでは顎動脈と顔面動脈に注意します。
- 顎動脈は上方内側、顔面動脈は下顎下縁に位置します。
- 骨切り線は下顎孔より後方を通します。
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