114D054|第114回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学病理・微生物・免疫

日和見感染を起こすのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: b・e

正答

b、e

この問題のポイント

宿主防御機能が低下したときに病原性を発揮する代表的な日和見病原体は、Candida albicansとPseudomonas aeruginosaです。

解説

日和見感染は、免疫抑制、抗菌薬長期投与、悪性腫瘍、糖尿病、カテーテル留置などにより宿主と常在微生物の均衡が崩れ、健常者では病原性が低い微生物が感染を起こすものです。Candida albicansは口腔・消化管などに常在し、細胞性免疫低下や菌交代現象で粘膜・深部カンジダ症を生じます。

Pseudomonas aeruginosaは湿潤環境を好み、熱傷、好中球減少、人工呼吸器・カテーテル使用などで重篤な院内感染を起こします。コレラ菌、炭疽菌、梅毒トレポネーマはそれぞれ固有の感染症を起こす一次病原体として扱います。

選択肢の確認

a.Vibrio cholerae
誤り。
コレラ毒素により水様性下痢を起こすコレラの原因菌で、代表的日和見菌ではありません。

b.Candida albicans
正しい。
常在真菌で、免疫低下や抗菌薬使用時に口腔・食道・全身感染を生じます。

c.Bacillus anthracis
誤り。
炭疽の原因となる芽胞形成菌で、一次病原体です。

d.Treponema pallidum
誤り。
梅毒を起こすスピロヘータで、宿主免疫低下を前提とする日和見菌ではありません。

e.Pseudomonas aeruginosa
正しい。
易感染宿主や医療器具留置患者で肺炎、菌血症などを起こす代表的日和見菌です。

覚えるポイント

  • 代表はカンジダ・緑膿菌です。
  • 抗菌薬、免疫抑制、医療器具留置がリスクになります。
  • 常在菌・環境菌が宿主防御低下時に病原性を示します。

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