114D062|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

【公式正答欄空欄・採点対象外】 60歳の男性。上顎右側前歯部ブリッジ前装部の脱離による審美不良を主訴として来院した。5年前に装着し、問題なく使用していたが、昨夜の食事中に脱離したという。診察の結果、ブリッジ前装部は適合に問題がないため、これを利用して修理することとした。初診時の口腔内写真(別冊No. 20A)と前装部の写真(別冊No. 20B)を別に示す。 修理に際して処置に必要なのはどれか。2つ選べ。

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この問題は公式の採点上、採点対象外です。

正答

正答確定不能(採点対象外)

公式の取扱い

厚生労働省は本問を採点対象から除外し、理由を「設問の状況説明が不適切で正解が得られないため。」と公表しています。公式正答欄は空欄であり、2つの選択肢を一意に確定しません。

確定不能の理由

脱離した前装部を再接着するには、前装材料とブリッジ下地の両方に適した表面処理が必要です。γ-MPTSはシランカップリング剤としてシリカやレジン系材料の無機質表面とレジンを結びます。金属下地には合金に応じた機能性モノマーが必要で、4-METAは主に非貴金属系表面との接着に、VBATDTは硫黄原子を介して貴金属との接着に用いられます。

しかし、問題文と写真からはブリッジの金属が貴金属系か非貴金属系かを確定できず、前装部の材料・破壊界面も十分に特定できません。そのためcとd、またはcとeなど、材料条件によって必要な組合せが変わり、2つに限定できません。

画像の確認

実画像では、Aで上顎右側前歯部ブリッジの歯冠色前装部が脱離し、灰白色の下地面が露出しています。Bには脱離片の裏面が示されていますが、写真だけでは露出下地の合金種や接着破壊が金属・前装材のどの界面に生じたかを判定できません。

学習上の整理

a.EDTA
象牙質スメア層の除去や根面処理に用いますが、補綴装置の金属・前装材接着で中心となる処理剤ではありません。

b.HEMA
親水性モノマーとして歯質接着材などに含まれますが、本問の装置内材料の組合せを一意に決める因子ではありません。

c.γ-MPTS
シランカップリング剤で、シリカを含む表面やレジン系材料の接着前処理に用います。

d.4-META
カルボキシル基をもつ機能性モノマーで、非貴金属系合金などとの接着に利用されます。

e.VBATDT
硫黄含有機能性モノマーで、金・銀・パラジウムなど貴金属系合金との接着に有効です。

覚えるポイント

  • 本問は公式に採点対象外です。
  • 前装部修理では前装材料と金属下地を別々に表面処理します。
  • 金属プライマーは貴金属系か非貴金属系かで選択が変わります。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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