114D082|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

クラウン製作過程で印象採得に用いた構造体の写真(別冊No. 29)を別に示す。 矢印で示す部位の役割はどれか。1つ選べ。

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正解: c

正答

c

この問題のポイント

個歯トレーの外側に付与した保持部は、全顎印象材に取り込ませて個歯印象を一体化します。

解説

支台歯の精密な印象を個歯トレーで採得した後、歯列全体の印象でピックアップする方法では、個歯トレーが全顎印象材から脱落・分離しないことが重要です。矢印部のフランジ状突起は外側の印象材へ機械的に把持される保持形態で、撤去時にも個歯トレーを歯列印象体内へ固定します。これにより支台歯の精密印象と歯列内の位置関係を一体として作業模型へ移せます。

回転防止や印象材厚の確保は個歯トレーの内面形態・スペーサーなどで設計し、矢印部の主目的とは異なります。

画像の確認

実画像では、上顎前歯の支台歯を覆う歯冠色の個歯トレーが模型上に装着され、その歯頸側外周から円盤状の突起が張り出しています。黄色矢印は全顎印象材に埋入する外部保持部を示し、歯列印象体との機械的結合を作る形態です。

選択肢の確認

a.構造体の回転防止
誤り。
回転防止が主目的なら支台歯側の非円形形態などを利用します。

b.支台歯部の印象材量の確保
誤り。
印象材の厚みは個歯トレー内面のスペースで確保します。

c.歯列印象体からの脱離防止
正しい。
外側の印象材に把持され、個歯トレーを全顎印象内へ保持します。

d.印象採得時の支台歯の動揺防止
誤り。
支台歯自体を固定するための構造ではありません。

e.隣在歯のアンダーカットによる変形防止
誤り。
隣在歯アンダーカットへの印象材侵入を防ぐ部位ではありません。

覚えるポイント

  • 矢印部は歯列印象体からの脱離防止に働きます。
  • 個歯トレーを全顎印象へピックアップして位置関係を移します。
  • 内面の印象材スペースと外面の保持形態を区別します。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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