115A020|第115回 歯科医師国家試験 過去問
全身管理医学・全身疾患
高齢者において残存している頻度が最も高いのはどれか。 1つ選べ。
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正解: d
正答
d
この問題のポイント
高齢者の歯種別残存率には差があり、一般に前歯、とくに下顎犬歯は大臼歯より残存しやすいことを押さえます。
解説
高齢者を対象とした歯種別の残存状況では、下顎犬歯の残存頻度が高いことが知られています。
下顎犬歯は長く太い歯根をもち、前歯部で清掃しやすく、臼歯に比べて複雑な小窩裂溝が少ないなど、残存に有利な条件があります。ただし、実際の歯の喪失にはう蝕、歯周病、外傷、補綴設計、受診行動など多くの因子が関与します。
ひっかけポイント
「最も強い歯」ではなく、高齢者集団でどの歯が残存している頻度が高いかを問う疫学的な問題です。
選択肢の確認
a.上顎中切歯
誤り。
前歯で比較的清掃しやすいものの、下顎犬歯ほど残存頻度が高い歯種ではありません。
b.上顎第二小臼歯
誤り。
小臼歯は大臼歯より残存する場合がありますが、選択肢中で最も高いのは下顎犬歯です。
c.上顎第二大臼歯
誤り。
大臼歯は清掃が難しく、う蝕や歯周病の影響を受けやすいため、残存率は犬歯より低い傾向があります。
d.下顎犬歯
正答。残存している頻度が最も高い歯です。
長い歯根と比較的良好な清掃性をもち、高齢者の歯種別残存率で高い値を示します。
e.下顎第二大臼歯
誤り。
下顎であっても第二大臼歯は後方に位置して清掃が難しく、下顎犬歯より残存頻度が低いです。
覚えるポイント
- 高齢者で残存頻度が高い代表的な歯は下顎犬歯です。
- 大臼歯はう蝕・歯周病・清掃困難の影響で喪失しやすい傾向があります。
- 歯種別残存率は疫学的傾向として覚えます。