115A029|第115回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
睡眠時ブラキシズムの診断に用いるのはどれか。 2つ選べ。
2つ選択
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正解: a・c
正答
a、c
この問題のポイント
睡眠時ブラキシズムを客観的に捉えるために、歯ぎしり音と咀嚼筋活動を記録することが重要です。
解説
睡眠時ブラキシズムは、睡眠中に生じる反復性の咀嚼筋活動です。歯の接触を伴うクレンチングやグラインディングとして現れます。
出題時点の標準的な評価では、睡眠ポリグラフ検査を用いて咬筋・側頭筋の筋電図を記録し、必要に応じて音声・映像を組み合わせます。筋電図は律動性咀嚼筋活動を検出し、音声記録は実際の歯ぎしり音を確認して、嚥下、咳、体動などによる筋活動との鑑別に役立ちます。
問診や歯の咬耗だけでも睡眠時ブラキシズムを疑えますが、現在起きている筋活動を直接確認するには機器による記録が重要です。
ひっかけポイント
心拍数や動脈血酸素飽和度は睡眠検査で同時に測定されることがありますが、ブラキシズムを直接診断する指標ではありません。
選択肢の確認
a.音 声
正しい。
睡眠中の歯ぎしり音を記録すると、グラインディングを確認でき、筋電図上の筋活動がブラキシズムによるものかを判別する助けになります。
b.舌 圧
誤り。
舌圧は舌の筋力や口腔機能低下を評価する指標です。睡眠時ブラキシズムの診断には用いません。
c.筋電図
正しい。
咬筋や側頭筋の筋活動を記録し、睡眠中の反復性・律動性咀嚼筋活動を客観的に検出します。
d.心拍数
誤り。
ブラキシズムイベントの前後に自律神経活動の変化や心拍数増加を伴うことはありますが、非特異的であり診断の中心にはなりません。
e.動脈血酸素飽和度
誤り。
動脈血酸素飽和度は睡眠時無呼吸などに伴う低酸素を評価する指標です。睡眠時ブラキシズムそのものを直接検出しません。
覚えるポイント
- 睡眠時ブラキシズムの客観的評価では咀嚼筋筋電図が中心です。
- 音声記録は歯ぎしり音を確認し、筋活動の誤判定を減らします。
- 心拍数とSpO2は睡眠関連呼吸障害の評価には重要ですが、ブラキシズムの直接診断項目ではありません。