115A031第115回 歯科医師国家試験 過去問

歯科医学総合総合問題

38 歳の女性。上顎左側側切歯の着色を主訴として来院した。自発痛、誘発痛は 認めない。初診時の口腔内写真 (別冊No. 6 )を別に示す。 着色部位の検査に用いるのはどれか。 3つ選べ。

115A031の問題画像
3つ選択
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正解: a・b・c

正答

a、b、c

この問題のポイント

隣接面や接触点付近の着色を調べる際に、歯間を開く器具、接触部を通過させる器具、歯面を触診する器具を選びます。

解説

上顎側切歯の隣接面、とくに接触点付近は直接見えにくく、着色が単なる色素沈着なのか、う蝕による表面崩壊なのか、不適合修復物によるものなのかを確認する必要があります。

セパレーターで一時的に歯間を離開すると、隣接面を直接観察しやすくなります。デンタルフロスは接触点を通過させ、引っ掛かり、けば立ち、断裂などから粗造面や不適合部を疑う手掛かりになります。離開後はエキスプローラーで表面の粗さや実質欠損を慎重に確認できます。

初期う蝕が疑われる歯面へ鋭い探針を強く押し込むと表面を損傷する可能性があるため、視診、エックス線検査などと組み合わせて穏やかに評価します。

画像の確認

実画像では、上顎前歯の隣接面・接触点付近に限局した暗色部があり、正面視だけでは表面性状や広がりを捉えにくい。歯間分離、デンタルフロスの通過、探針による表面確認を組み合わせるという正答は、この見えにくい隣接面病変の評価に対応する。

選択肢の確認

a.セパレーター
正しい。
歯間を一時的に離開し、通常は見えにくい隣接面の着色部位を直接観察しやすくします。

b.デンタルフロス
正しい。
接触点を通過させ、引っ掛かりやフロスのほつれを確認することで、隣接面の粗造、う蝕、修復物辺縁の不適合を疑う手掛かりになります。

c.エキスプローラー
正しい。
歯面の粗さ、段差、実質欠損の有無を触診する器具です。着色部を直接確認できる状態にして慎重に使用します。

d.コンタクトゲージ
誤り。
コンタクトゲージは主として隣接面接触の強さや間隙量を評価する器具です。着色面の性状そのものを検査する中心器具ではありません。

e.レジストレーションストリップス
誤り。
レジストレーションストリップスは咬合接触部位を印記・確認するために使用します。隣接面着色の検査には用いません。

覚えるポイント

  • 見えにくい隣接面は離開して視認性を上げることが重要です。
  • デンタルフロスは接触点・粗造面、エキスプローラーは表面性状の確認に用います。
  • コンタクトゲージは隣接面接触、レジストレーションストリップスは咬合接触の評価です。

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