115A037|第115回 歯科医師国家試験 過去問
インプラント上部構造製作中に使用する装置の写真 (別冊No. 9A とこの装置を 用いた操作中の口腔内写真 (別冊No. 9B を別に示す。 この装置を使用する目的はどれか。 1つ選べ。

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正解: b
正答
b
この問題のポイント
インプラント上部構造を製作するときに、上下顎の位置関係を記録する咬合採得と、咬合力測定やインプラント平行性確認を区別します。
解説
上部構造を適切な咬合関係で製作するには、患者が上下顎の歯を最も安定してかみ合わせた位置、すなわち咬頭嵌合位を作業用模型へ正確に移す必要があります。
そのため、咬合採得材や専用装置を上下顎歯列間に介在させ、患者に咬頭嵌合位で閉口してもらい、上下顎の位置関係を記録します。記録は模型の咬合器装着や上部構造の咬合面形態の設定に用います。
画像の確認
実画像では、模型上に記録用基礎床様の装置が置かれ、口腔内では上下の咬合面間に灰色の記録材を介在させて閉口している。上下顎の位置関係を材料へ記録する操作であるため、咬頭嵌合位の記録を選ぶ判断につながる。
選択肢の確認
a.咬合力の測定
誤り。
咬合力の測定には感圧フィルムや咬合力計などを使用します。上部構造製作のための上下顎位置関係の記録とは目的が異なります。
b.咬頭嵌合位の記録
正しい。
患者固有の上下顎のかみ合わせを咬合採得材に記録し、作業用模型や咬合器上へ移すために使用します。
c.上部構造材料の決定
誤り。
上部構造材料は審美性、咬合力、対合歯、スペース、清掃性、破折リスクなどから決定します。この装置の直接の目的ではありません。
d.側方チェックバイトの採得
誤り。
側方チェックバイトは下顎を側方位へ動かして記録し、主として咬合器の側方顆路角などを調節するために用います。咬頭嵌合位の記録とは下顎位が異なります。
e.インプラントの平行性の確認
誤り。
インプラント体や印象用コーピングの方向・平行性は、方向指示棒、平行ピン、模型上のサベイヤーなどで確認します。咬合採得装置の目的ではありません。
覚えるポイント
- 咬合採得は上下顎の位置関係を模型へ移す操作です。
- 咬頭嵌合位の記録と側方チェックバイトは、記録する下顎位が異なります。
- 咬合力測定、咬合採得、インプラント平行性確認は使用器具と目的を分けて覚えます。