115A079|第115回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学病理・微生物・免疫
感染症について正しいのはどれか。 3つ選べ。
3つ選択
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正解: a・b・d
正答
a、b、d
この問題のポイント
感染症について、病原体の分類、媒介動物、免疫不全との関連、院内感染を整理します。
解説
痘瘡は天然痘ウイルスによる感染症で、世界的なワクチン接種と監視によって自然感染例がなくなり、世界的根絶が宣言されています。
MRSAはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌で、医療関連感染の重要な原因菌です。接触感染を中心に広がるため、標準予防策に加えて、手指衛生や接触予防策が重要です。
HIV感染が進行してAIDSとなると細胞性免疫が低下し、結核の発症・再活性化リスクが高まります。歯科診療でも、免疫状態、治療状況、活動性結核の有無を確認します。
感染対策上のポイント
病原体名だけでなく、感染経路、媒介動物、免疫状態、必要な予防策をセットで理解します。
選択肢の確認
a.痘瘡は地球上から撲滅された。
正しい。
痘瘡は世界規模のワクチン戦略によって自然界から根絶された感染症です。現在、自然感染による流行はありません。
b.MRSA は院内感染の原因菌となる。
正しい。
MRSAは医療施設内で伝播し、創部感染、肺炎、菌血症などの原因となります。手指を介する接触伝播の予防が重要です。
c.マラリアはダニによって媒介される。
誤り。
マラリアはハマダラカによって媒介されるマラリア原虫感染症です。ダニ媒介感染症ではありません。
d.AIDS 患者では結核のリスクが上がる。
正しい。
細胞性免疫の低下により、結核菌への防御が弱まり、初感染後の発症や潜在性結核の再活性化が起こりやすくなります。
e.クラミジア感染症は原虫により発症する。
誤り。
クラミジアは偏性細胞内寄生性の細菌です。原虫ではありません。
覚えるポイント
- 痘瘡は根絶された感染症です。
- マラリアはハマダラカ、クラミジアは細菌です。
- AIDSでは結核などの日和見感染・再活性化感染のリスクが高まります。