115B060第115回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

70 歳の女性。上顎左側臼歯部のブリッジの脱離を主訴として来院した。診察の 結果、脱離した③ 4⑤ 6⑦のブリッジは不適合のため新製することとした。完成 したブリッジの写真 (別冊No. 27A と試適時の口腔内写真 (別冊No. 27B を別に示 す。 B の操作の次に行うのはどれか。 1つ選べ。

115B060の問題画像
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正解: c

正答

c

この問題のポイント

写真Bは、試適した長いブリッジをクラウン・ブリッジリムーバーで撤去している操作です。撤去後は、支台歯とブリッジ内面のどこが干渉しているかを調べるため、まず適合確認を行います。

解説

完成したブリッジには、試適時の着脱を容易にするリムーバルノブが付与されています。写真Bでは、青いゴムチップを備えたクラウン・ブリッジリムーバーで補綴装置を把持し、支台歯を損傷しないように撤去しています。

複数支台歯をもつ長いブリッジでは、一部の支台歯内面にわずかな干渉があるだけでも、補綴装置全体が完全に着座しません。撤去後は、適合試験材をブリッジ内面へ塗布して再装着し、材料が強く抜けた部位を内面干渉として確認します。辺縁の浮きや支台歯への適合も同時に評価します。

ブリッジが完全に着座していない状態で咬合調整をすると、浮いた位置を基準に削合するため、着座後に低位咬合となる危険があります。したがって、適合確認と内面調整を済ませてから隣接面接触、咬合、審美性を確認します。

リムーバルノブは、試適と調整の途中では装置を安全に着脱するために残します。すべての確認が終了してから除去・研磨し、接着操作へ進みます。

治療選択のポイント
長いブリッジの試適では、完全着座・内面適合 → 隣接面接触 → 咬合 → 審美性 → 表面処理・装着の順に確認します。

画像の確認

実画像では、長いブリッジに試適用の小さなリムーバルノブが残され、口腔内では青い保護部を備えた撤去器具で補綴装置を把持している。この操作は調整のため試適ブリッジを外す段階であり、完全着座を妨げる内面干渉を次に適合確認するというcが正答となる。

選択肢の確認

a.仮 着
誤り。
適合、隣接面接触、咬合などを確認する前に仮着してはいけません。試適と必要な調整を完了した後に検討します。

b.咬合調整
誤り。
ブリッジが完全に着座したことを確認した後に行います。適合不良で浮いた状態を基準に咬合調整すると、不正確な咬合になります。

c.適合確認
正答。次に行います。
撤去したブリッジの内面へ適合試験材を用い、内面干渉、完全着座、辺縁適合を確認します。

d.プライマー処理
誤り。
プライマー処理は、すべての試適と調整が終了し、補綴装置内面を清掃した後に行う接着前処理です。

e.リムーバルノブの除去
誤り。
リムーバルノブは、適合確認や咬合調整のためにブリッジを繰り返し着脱する際に利用します。試適終了前に除去すると、その後の撤去操作が困難になります。

覚えるポイント

  • 写真Bはリムーバーによる試適ブリッジの撤去です。
  • 長いブリッジでは、まず完全着座と内面適合を確認します。
  • リムーバルノブは試適・調整終了後に除去します。

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