115D027|第115回 歯科医師国家試験 過去問
根尖病変を有した上顎左側第一大臼歯の初診時のエックス線画像 (別冊No. 4A 、 歯科用コーンビームCT (別冊No. 4B 及び金属ポスト除去後のマイクロスコープ 写真 (別冊No. 4C を別に示す。 未処置の根管口の位置はどれか。 1つ選べ。

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正解: b
正答
b
この問題のポイント
上顎第一大臼歯では、近心頬側根に第二近心頬側根管が存在することがあります。未処置根管を探すときは、CBCTで根管の走行を確認し、髄床底の発育溝と既処置根管口との位置関係を対応させます。
解説
初診時エックス線画像では、補綴装置と金属ポストを伴う根管治療歯に根尖部の透過像がみられます。CBCTでは根管の走行を断面で追うことができ、二次元画像では重なって見えにくい未処置根管の探索に有用です。
マイクロスコープ写真では髄床底が拡大され、既処置の根管口とア〜オの候補位置が示されています。上顎第一大臼歯の第二近心頬側根管口は、第一近心頬側根管口から口蓋根管口へ向かう発育溝上を探索するのが基本です。画像中ではこの解剖学的位置とCBCT所見に対応するのがイです。
画像の確認
実画像では、根管治療済み上顎大臼歯のデンタル像とCBCTに加え、髄床底を拡大した像にア〜オの探索位置が表示されている。近心側を上にした髄床底で、既処置根管口から口蓋側へ向かう溝上のイが未処置根管の位置に合い、正答bを支える。
選択肢の確認
a.ア
誤り。
アは、CBCTで示される未処置根管の走行と、既処置根管口からみた第二近心頬側根管の典型的位置に一致しません。
b.イ
正しい。
イは近心側の発育溝上にあり、CBCTで確認できる未処置根管の走行に対応します。
c.ウ
誤り。
ウは既処置根管口に近い別の髄床底部を示しており、未処置根管の走行と一致しません。
d.エ
誤り。
エは髄床底の中央から遠心寄りに位置し、第二近心頬側根管口を探索する位置ではありません。
e.オ
誤り。
オは遠心寄りの別部位を示しており、CBCTで示された近心根内の未処置根管とは位置関係が異なります。
覚えるポイント
- 上顎第一大臼歯では第二近心頬側根管の見落としに注意します。
- 未処置根管の探索では、CBCTと髄床底の発育溝を対応させます。
- マイクロスコープは根管口、発育溝、色調差の確認に有用です。