115D064|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
ポリメチルメタクリレートのガラス転移点はどれか。 1つ選べ。
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正解: c
正答
c
この問題のポイント
高分子材料のガラス転移点の意味と、義歯床用レジンの主成分であるPMMAのおおよその温度を押さえます。
解説
ポリメチルメタクリレートは、義歯床用アクリルレジンの主成分です。非晶性高分子では、温度が上がると分子鎖の運動性が増し、硬いガラス状態から柔らかいゴム状態へ移ります。この変化が起こる温度がガラス転移点です。
PMMAのガラス転移点は組成や重合条件で幅がありますが、おおむね100℃付近であり、選択肢では100℃を選びます。融点とは異なり、結晶が融解する温度ではありません。
選択肢の確認
a.37℃
誤り。
口腔内温度付近であり、PMMAが日常使用中にガラス状態を保てることからもガラス転移点として低すぎます。
b.65℃
誤り。
PMMAが熱の影響を受け始める温度域とは区別が必要で、代表的なガラス転移点より低い値です。
c.100℃
正しい。
PMMAのガラス転移点はおおむね100℃付近です。この温度域を超えると分子鎖の運動性が大きくなり、材料が軟化しやすくなります。
d.120℃
誤り。
PMMAのガラス転移点の代表値より高い値です。組成で変動しても、国試では約100℃を基本値として扱います。
e.220℃
誤り。
ガラス転移点として著しく高く、PMMAでは熱分解の影響も問題となる温度域です。
覚えるポイント
- ガラス転移点は非晶性高分子がガラス状態からゴム状態へ変わる温度域です。
- PMMAのガラス転移点は約100℃です。
- ガラス転移と結晶性材料の融解を区別します。